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ServiceNow、新しい統合エージェントソリューション「Agent Client Collector」を発表

 ServiceNow Japan合同会社(以下、ServiceNow)は18日、新しいユニファイドエージェントソリューション「Agent Client Collector(以下、ACC)」を発表した。

 ServiceNowでは、企業は分散型ワークモデルが主流になるにつれ、従業員のITサービス関連のトラブルや課題に迅速かつ効果的に対応する必要があると説明。しかし、これまでは部門間で複数のエージェントを利用していたため、サービスチームやオペレーションチームは、従業員のインシデントや要求を解決するために必要な情報に、シームレスにアクセスすることが難しいという課題があったという。

 ACCは、こうした課題を解決し、コストを削減しながら、遠隔地にいる従業員の要求に迅速に対応できるようにする。統合エージェントソリューションであるACCを利用することで、ITサポートチームはソフトウェア、ハードウェア、クラウドインフラを横断してデータを収集・監視し、可視性の要件を満たせるとしている。

 従来のエージェントでは、診断情報の収集に重点を置いていたが、ACCはそれを超えた機能を提供する。たとえば、リモートで仕事をしている従業員がIT関連の問題に直面した場合でも、双方向なチャットボットを開いてライブエージェントに接続できる。その後、ヘルプデスクエージェントがLive Assetビュー機能を利用して、リモートデスクトップソフトウェアを導入することなく、エンドユーザーの資産データを可視化し、診断情報を収集できる。これにより、従業員がどこで仕事をしているかは関係なく、円滑な従業員体験を提供する。

 ACCは、Now Platformの機能を活用して、IT Operation Management(ITOM、IT運用管理)、IT Service Management(ITSM、ITサービス管理)、Hardware Asset Management(HAM、ハードウェア資産管理)、Software Asset Management(SAM、ソフトウェア資産管理)、Security Operations(SecOps、セキュリティ運用)などのさまざまな製品をサポートする。これにより、診断情報を収集するだけでなく、インシデントの解決を自動化することで、従業員体験を向上し、運用の回復力を高める。

 機能としては、ポリシーにもとづいたアプリケーションおよびエンドポイント監視により、スタンドアロンの監視ツールへの依存度を下げ、コストを最適化し、ツールの余剰を減らす。Live Assetビューは、エージェントのワークスペース内で、エンドポイントの構成やパフォーマンスデータをリアルタイムに可視化し、トラブルシューティングを支援する。

 また、サービスおよびオペレーションチーム向けのAutomation Playbooks(ITSMおよびITOM)は、エージェントにインシデント解決の自動化権限を与えることで、従業員体験を向上する。ITオペレーションチームは、オンプレミスおよびクラウドインフラストラクチャからプロアクティブに問題を監視することで、より回復力のあるビジネスを管理・運営することができる。

 ACCは、ServiceNowの既存のエージェントレス技術を補完する形で、提供を開始している。