ニュース

チームスピリット、改正電子帳簿保存法への対応を完了させたクラウド型業務支援サービス「TeamSpirit Winter'22」、2種類のアドオンツールも新たに提供

 株式会社チームスピリットは18日、クラウド型業務支援サービス「TeamSpirit」の新版として、「TeamSpirit Winter'22」を提供開始したと発表した。改正電子帳簿保存法への対応などを行っている。

 TeamSpiritは、勤怠管理や就業管理、工数管理、経費精算、電子稟議(りんぎ)、社内SNS、カレンダーなど、社員が毎日使う社内業務を一元化して提供するクラウドサービス。複数の機能が連携して動作することで、働く人に関する活動情報が自然に集まる仕組みとなっており、収集したデータの分析により働き方の可視化が可能。モバイルからの利用も可能で、テレワークなど多様な働き方にも対応する。

 今回の新版では、2022年1月に施行される改正電子帳簿保存法にて規定されている制度のうち、「スキャナ保存制度」および「電子取引制度」に対応した。これにより、2021年春から実施してきた改正電子帳簿保存法に関連するアップデートが完了したという。

 具体的には、経費精算機能において、従業員の領収書保存や申請の手間と入力ミスを軽減し、経理担当者によるチェック業務の負荷軽減を図る機能を搭載した。PCまたはスマートフォンからアップロードした領収書の画像データの階調・画素数を、TeamSpirit上に保存時刻とともに記録する機能や、領収書データが電子帳簿保存法の要件を満たしているかを即座に判定し、判定結果と不適合の場合の未達条件を利用者に表示する機能、画像の判定結果や保存時刻をレポート形式で一覧表示する機能として追加されている。

 また、領収書画像の使い回しを抑止するため、過去に申請された領収書と同一の画像ファイルの申請をエラーとするチェック機能も搭載した。領収書データの不正な使い回しが抑制されることで、利用企業のコンプライアンスが強化される。

 加えて、TeamSpiritのオプション製品「TeamSpirit Leaders」が提供するプロジェクト原価管理機能において、利便性向上のためのアップデートを行った。プロジェクトに対する一括アサイン、カスタム項目を含むプロジェクトコピー、リソースランク検索といった機能が新たに追加されている。

 このほか、新たに2種類のアドオンツールが提供された。1つ目は、勤怠管理データと給与計算を連携する「勤怠月次データ出力ツール」。TeamSpiritの勤怠管理機能に蓄積される就業時間、残業時間、控除時間などのデータを出力し、給与計算システムとの連携を実現するという。

 従来は、連携先の給与計算システムに合わせてTeamSpiritのレポート機能をカスタマイズする必要があったが、「勤怠月次データ出力ツール」では操作性が向上しており、独自の計算式の追加や、勤務体系ごとのデータレイアウト・検索条件の変更などを、グラフィカルなツール上で設定可能にしている。

 2つ目は、TeamSpiritおよびSalesforceのユーザー(社員)データ、部署の情報を一括で登録・更新できる「社員マスタ一括登録ツール」。TeamSpiritはSalesforceプラットフォーム上にて稼働するため、ユーザーデータはTeamSpiritだけでなく、Salesforceにも登録して運用する必要がある。このツールは、こうした作業を支援するためのもので、使い慣れたExcelでデータを編集したり、インポートするデータのエラーチェックを行ったりできるため、直感的に社員マスタの一括更新を行えるとのこと。

 さらに、システムへの反映日時を予約するスケジュール機能も搭載されているので、大規模な組織変更があった場合でも、事前に余裕を持って登録しておき、組織変更発令日に一斉に反映させる、といったことが可能になる。