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米Pure Storageが「Everpure」に社名変更 ハードウェア企業のイメージからの脱却を目指す
日本法人の五十嵐光喜社長が改名の理由などを説明
2026年2月24日 09:00
米Pure Storageは23日(米国時間)、「Everpure」への社名変更を発表した。3月5日付で、ニューヨーク証券取引所においてEverpureとして株式取引を開始する。株式ティッカーシンボルに変更はない。
同時に、1touch.ioを買収する正式契約を締結したことも発表した。
すでにPure StorageのWebサイトには新社名のEverpureと新ロゴが、新ブランドカラーとともに掲載されている。Everpure名義の公式URL「www.everpuredata.com」も発表されているが、日本時間2月23日時点では従来のPure Storageにリダイレクトされる。
なお、日本法人のピュア・ストレージ・ジャパン株式会社をはじめ、各国法人も、順次社名変更していく予定。
社名変更の理由として、「社名が『Pure Storage』となっていると、お客さまと話す際に、どうしてもストレージの“箱屋”(ハードウェアの会社)のイメージに引きずられてしまう」と、ピュア・ストレージ・ジャパン 代表執行役員社長の五十嵐光喜氏はメディアブリーフィングで説明した。
Pure Storageは、エンタープライズ向けのオールフラッシュストレージ製品の会社として2009年に創業した。現在ではそれを基盤に、クラウドも含め、複数の機器、系統、拠点などのストレージを統合管理するプラットフォーム管理およびデータセット管理にも事業範囲を広げている。
社名から「Storage」が外れたのは、こうした事業領域の拡大に合わせたものといえる。
新社名の「Everpure」は、「Pure Storage」の「Pure」と、ストレージをサブスクリプション型で最新にアップデートできる「Evergreen」の「Ever」を合わせた言葉になっている。公式には新社名について、「当社の絶えず(ever)進化するシステムは、データを常に利用可能で、インテリジェント、かつ安全に保ち、お客さまの成功に純粋に(pure)焦点を当てています」と説明されている。
なぜ今社名を変更するのかという理由と、1touch買収の意図として、五十嵐氏はEverpure(Pure Storage)が現在新たに取り組んでいるという「AI時代のデータ管理」を挙げた。
ここでいうデータ管理とは、ストレージに保存されるデータセットだけではなく、その中身について、コンテキストを踏まえて理解し、整理して最適化するというものだ。「今はETLによって、製造や販売などのデータを集めて整理している。さらに、『100』という数字があった場合に、それが温度なのか個数なのか計算結果なのかといった、コンテキストを理解して意味のある形にしてから分析やAIにかけている。これには、ELT 6~7ステップで、データサイエンティストが数週間から数カ月かけて処理していると言われている」と五十嵐氏は指摘する。
そして、このコンテキストのマッピングなどを、データを保管する際に行い、データの特性なども付加できるようにして、分析したい時にはすでにレディである(準備ができている)状況を実現していくというのが、Everpure(Pure Storage)の目指す「AI時代のデータ管理」だと説明した。
1touch買収により、Everpureのプラットフォームにデータディスカバリ機能とセマンティックコンテキスト機能が追加される。つまり、あらゆるデータセットと環境におけるデータについて、ディスカバリや分類、コンテキスト化、エンリッチメントが実現できる。これにより、企業のデータを、ソースの段階から確実にAIレディにするという構想だ。
ちなみに、社名変更によりハードウェア製品の扱いが軽くなる方向にあるのか、念のため質問を振ってみたところ、「ハードウェアに対するイノベーションも絶えず行っていく」と五十嵐氏は強調した。




