ニュース

GMOグローバルサイン・HD、メーター読み取り「hakaru .ai byGMO」とローコード開発「Claris FileMaker」の連携でメーター点検を効率化

神戸製鋼グループのコベルコ科研が採用

 GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社(以下、GMOグローバルサイン・HD)と米Claris International(以下、Claris)は2日、GMOグローバルサイン・HDが提供する、AIが画像を認識してメーター値を読み取るサービス「hakaru .ai byGMO」と、Clarisが提供する、ローコード開発でカスタムアプリを構築できる総合プラットフォーム「Claris FileMaker」を連携させ、製造業における検査業務のメーター点検の効率化を実現したと発表した。

 hakaru.ai byGMOは、製造業やビルメンテナンス業界におけるメーター点検現場の、目視・手書きによる誤検針の防止やデータ転記による作業負荷の軽減を実現する、AIによるメーター読み取りサービス。

 GMOグローバルサイン・HDでは、製造業の現場における計測器にはデジタル化ができないものも数多くあることから、既設のメーターの画像から値を読み、デジタル化する、hakaru.ai byGMOのようなメーター読み取りサービスが注目されていると説明。一方で、製造業は、他業界に比べて現場ごとに記録したい項目や形式が異なるなど、点検値の記録に対し複雑な要件も多く、導入するためにはカスタマイズが必要不可欠であり、ノンカスタムのSaaSであるhakaru.ai byGMO単体で対応することが難しい状況となっていたという。

 こうした課題に対して、hakaru.ai byGMOを、顧客の利用環境に合わせたカスタムアプリをローコード開発で構築できる、Claris FileMakerとAPI連携し、現場に合わせた点検記録を行えるカスタムアプリを提供することで、製造業の現場のDX・課題解決への取り組みを実現した。

 GMOグローバルサイン・HDでは、このアプリケーション連携の仕組みが、神戸製鋼グループ内外の検査業務を担う、株式会社コベルコ科研に初めて採用されたことを発表。ローコードでカスタムアプリを自在に構築できるClaris FileMakerと、メーター読み取りのAIモデルが構築・学習済みで、その解析機能をAPIで提供するhakaru.ai byGMOの組み合わせにより、開発から導入まで4カ月で実装を実現できたという。

 GMOグローバルサイン・HDとClarisでは、この連携事例を起点に、あらゆる業界のDXを阻む課題に向き合い、メーター点検における業務効率の改善を支援していくとしている。