ニュース

クラリスが「FileMaker 19」発売、クラウド版では東京リージョンでのサービス提供を開始

 クラリス・ジャパン株式会社は21日、データベースおよびアプリケーション開発プラットフォームの最新版「Claris FileMaker 19(以下、FileMaker 19)」を発売した。同時に、FileMaker 19 のクラウドサービスである「Claris FileMaker Cloud(以下、FileMaker Cloud)」の東京リージョン提供を開始した。

 FileMaker 19は、米本社のFileMakerがClarisに2019年8月に社名変更して以来、初めて発表する新バージョンとなり、JavaScriptライブラリによるカスタムアプリの拡張に対応。地図やデータを視覚化したグラフなどリッチなユーザーインタフェイスをカスタムアプリに直接組み込むことが可能になった。Core ML機械学習モデル、Siriショートカットのサポート、NFCタグの読み取りなどに対応し、よりスマートなカスタムアプリの作成に対応した。

 クラウドサービスのFileMaker Cloudについては、東京リージョンのデータセンターでサービス提供を開始。日本の顧客も安心して、FileMaker 19をクラウドで利用できるとしている。また、オンプレミスのFileMaker Serverから移行したい既存ユーザーに対しては、特別価格を用意するとしている。

 FileMaker CloudでFileMaker 19を利用する場合の価格は、1ユーザーにつき月額1950円(税別)から。支払いは年単位、契約は5ユーザー以上から。パッケージ製品の個人向けシングルライセンスの価格(税別)は、「FileMaker Pro 19」が5万7600円、「FileMaker Pro 19 アップグレード」が2万2800円、学生・教職員、NPO法人限定の「FileMaker Pro 19 アカデミック」が3万4560円 。

 さらに、クラリスがFileMaker 19とならぶもうひとつの主力製品としている「Claris Connect」については、日本のサービスに対応したコネクタを初めて追加した。Claris Connectは、さまざまなアプリやサービス、データの統合・連携を可能とするクラウドベースのサービスで、TwitterやSlack、Dropbox、Box、Twilioなど各種のコネクタを利用できる。今回、日本製サービスのコネクタとして、弁護士ドットコム株式会社の「クラウドサイン」と、Chatwork株式会社の「Chatwork」を新たに追加した。