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JBATがクラウド連携プラットフォーム「Qanat Universe」強化、SaaSやIoT分野での連携を拡大

 JBアドバンスト・テクノロジー株式会社(以下、JBAT)は28日、クラウド連携プラットフォーム「Qanat Universe」のSaaS連携およびIoT連携を強化すると発表した。これによりクラウド利用の促進を図るほか、IoT機器をつなぐことによって新たな販売機会の拡大を目指すという。

 Qanat Universeは、SaaSやオンプレミスのシステム、IoTのセンサーなどを簡単に“つなぐ”ことが可能なプラットフォーム。国内の主要なSaaSにおいても、ほかのSaaSや企業内システムとの連携機能として採用されているが、中堅・中小企業向けのSaaSとの連携に加えて、コロナ禍で需要の高まるコミュニケーションツールとの連携を強化することで、さらなる利用者と適用領域の拡大を図るとした。

 具体的には、ZoomやMicrosoft Teams、kintone、Garoonなどのとの連携を促進し、2021年度末までに、接続数を61(2020年度末時点)から160へと拡充する。

 さらに、IoTデータの活用需要の拡大に対応するため、JBATの持つIoTやハードウェアに関する技術やスキルを生かし、IoTやデバイスとの連携をさらに強化する考え。また、グループ各社でも展開しIoT連携需要の喚起を図るとした。JBATでは、具体的な取り組みの例として、勤怠管理システム「KING OF TIME」での検温・顔認証デバイスとの連携や、Phone Appliとの協業によるオフィス空間の最適化などを挙げている。

 このほかJBATでは、利用企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を素早く実現するため、ローコードでのシステム開発を行う際の連携プラットフォームとして、クラウド、オンプレミス、デバイス等をつなぐことにより、利用企業の業務課題の解決を迅速かつ低コストで支援するとのこと。現時点では、同じJBグループのJBCCを中心にグループ各社で開発を行い、顧客へ提供する形態となる。

 なおJBATでは、これらの取り組みにより、2023年度末までに2020年度3月末時点の100倍の成長となる、契約数1万本の達成を目指すとしている。