ニュース

JBAT、さまざまな機能を組み合わせ紙業務のDXを実現する「Qanat Universeペーパーレスソリューション」

 JBアドバンスト・テクノロジー株式会社(以下、JBAT)は10日、クラウド連携プラットフォーム「Qanat Universe(カナートユニバース)」を活用して紙業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現する既存ソリューションを集約・強化し、「Qanat Universeペーパーレスソリューション」として提供開始すると発表した。

 Qanat Universeは、さまざまなクラウド/オンプレミスの機器やサービスをつなぐクラウドデータ連携プラットフォーム。Qanat Universeペーパーレスソリューションは、同プラットフォームを活用し、従来は複雑な開発を必要としていた各機能の連携を、簡単に実現できる点を特徴としている。また利用企業は、これらを自社の業務にあわせて自由に組み合わせられるため、コストを抑えて短期間で紙業務のデジタル化を実現できるとした。

 具体的には、電子ペーパーやスキャナー等の専用端末、伝票内容を高精度でデータ化するソリューション群(AI-OCR、画像補正など)、データを業務で活用するためのSaaS/後続システムとの連携機能等、紙業務の自動化に必要な機能をすぐに利用できる形で用意する。

 Qanat Universeクラウド環境と接続された専用スキャナーでは、異なる用紙サイズが混在しても、毎分80枚の高速読み取りとPDF化により、クラウドデータ共有を容易に実現可能。OCRについては、AIによる画像補正機能でFAX受信データの読み取り精度を向上させており、99.2%以上のAI-OCR読み取り精度を実現しているという。

 加えて、AIが画像パターンを学習し、レイアウトが異なる伝票も自動で仕分けられるほか、電子帳簿保存法対応ソリューションやkintone等のSaaSともデータ連携が可能とした。

 なおJBATでは、利用企業の業務内容をワークショップ形式でヒアリングし、最適なソリューションの組み合わせを提案するトライアルも提供しており、導入前に実際の業務を想定した使い勝手を確認することで、高い運用の定着化を実現しているとのこと。トライアル(有償)実施後に同サービスを導入した企業の運用定着率は、2022年12月時点では100%だという。