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両備システムズ、AWS上でSaaSを提供する事業者に向けたLGWAN接続サービスを提供

 株式会社両備システムズは12日、Amazon Web Services(以下、AWS)のクラウド上に構築されたSaaSをLGWANに提供できる「AWS LGWAN接続サービス」の提供を開始した。また、同時に、「R-Cloud Proxy for Amazon Relational Database Service」「R-Cloud Proxy for Amazon Simple Notification Service」の2つのLGWAN-ASPサービスを提供開始した。

 政府のクラウドファーストの方針により、各自治体では短期間で新たな行政サービスを提供するよう、クラウドサービスの活用を原則とした効果的な情報システム基盤の整備、運用への移行が求められている。

 こうした状況を受け、両備システムズでは、AWS上に構築されたSaaSや、AWSが提供するAmazon Relational Database Service(以下、Amazon RDS)やAmazon Simple Notification Service(以下、Amazon SNS)をLGWAN経由で利用できるセキュアな接続サービスを提供する。これらのサービスにより、AWSのサービスを利用して自治体職員の業務支援ができるよう、LGWAN-ASPとしてサポートし、自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進するとしている。

「AWS LGWAN接続サービス」連携イメージ図

 R-Cloud Proxy for Amazon Relational Database Serviceでは、Amazon RDSと直接データベース通信を行わず、AWS Lambdaを介することでデータベースへの通信を制御する。これによりアクセス可能なデータを制限し、セキュリティを考慮した構成としている。また、物理的なデータベースサーバーの管理や維持に必要なコストの削減や、必要な時に必要な分だけストレージ容量を増やすことにより、自治体におけるデータの利活用を促進する。

 たとえば、自治体が保有する公共性の高いデータや、地域の課題などをオープンデータとして公開することで、住民生活の利便性を高めるサービスや、課題解決につながるサービス、災害時に有用なサービスなどを提供することが可能となる。

 R-Cloud Proxy for Amazon Simple Notification Serviceでは、自治体職員が通常業務で利用しているLGWAN接続端末や、自治体のLGWAN内のサーバーから、Amazon SNSが利用可能となる。

 これにより、各自治体の住民や職員へ、LGWAN内からメール、プッシュ通知、SMSなどで情報を通知することが可能となる。たとえば、土砂崩れや河川氾濫など災害発生時の警報情報や不審者情報の通知、各種イベント案内、職員の安否確認などに利用できる。