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アシスト、ELT方式の自動データパイプラインプラットフォーム「Fivetran」を提供
2025年7月15日 14:06
株式会社アシストは15日、米Fivetranと代理店契約を締結し、同社の自動データパイプラインプラットフォーム「Fivetran」の提供を開始すると発表した。
アシストでは、近年、SnowflakeやAWS Redshiftなどのクラウド型データウェアハウス(クラウドDWH)をデータ分析基盤として採用する企業が増えているが、多種多様で大量のデータをデータ分析基盤へ抽出・ロードするためには、データソースのAPIやスキーマ(データ構造)に合わせ、ETLツールのジョブ開発によるデータパイプラインが必要になると説明。特に、SaaSなどのクラウドとオンプレミス環境を併用している企業は多く、新たなデータパイプラインの作成依頼に対する開発期間や費用、運用負荷が課題になっているという。
こうした課題を解決する手段として、従来のETL(抽出・変換・ロード)から、ELT(抽出・ロード・変換)方式への移行が注目されていると説明。ELTは、データをほぼ加工せずにクラウドDWHにロードし、クラウドDWHの高い処理能力やリソースを最大限に活用してデータ変換を行うアプローチとなる。
Fivetranは、ELT方式によりSaaSだけでなくオンプレミスも含むシステム/サービスから多種多様なデータを抽出し、クラウドDWHやデータレイクにロードするまでのデータパイプラインをノーコードで簡単に構築し、運用を自動化する。これにより、開発・運用コストを削減し、最新かつ信頼できるデータを迅速に活用できる基盤を構築できるとしている。
Fivetranの価格は、MAR(Monthly Active Rows、月間アクティブ行数)に対する課金となり、年間利用予定に基づくMARを購入し、以降、利用分を消費していくコンサンプションモデルでの提供となる。初期費用の参考価格は約250万円(税込)から。
アシストでは、自社でFivetranを検証した結果、これまで顧客企業に提案してきたBI、AI、DWH、データ連携などの各種ソリューションとの大きなシナジー効果が見込めると判断し、2023年から一部の顧客企業に対しFivetranの提案を開始してノウハウを蓄積しており、今後はこれらの知見や経験を包括的に生かし、顧客企業におけるデータ活用基盤のモダン化・高度化を支援していくとしている。