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両備システムズ、LGWAN-ASP規定改定に対応した接続サービス「R-Cloud Smart Connect」を提供

 株式会社両備システムズは7日、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が公表したLGWAN-ASPの新規定に対応したサービス「R-Cloud Smart Connect」を10月1日に提供開始したと発表した。

 R-Cloud Smart Connectを利用することで、民間事業者がAmazon Web Services(AWS)などのパブリッククラウド上で販売・提供するIaaSのサービスを、LGWANを通じて地方公共団体(自治体)に提供する場合に、LGWAN-ASP規定が定めるセキュリティ要件を満たせる。これにより、クラウド(IaaS)利用型LGWAN-ASPとして登録することが可能になる。ただし、IaaSはデジタル庁の「ISMAPクラウドサービスリスト」に登録されているサービスが対象となる。

 両備システムズでは、パブリッククラウドとLGWAN網を接続するサービス「R-Cloud Proxy」を提供し、市場で広く使われているパブリッククラウドとの接続サービスのラインアップを拡充してきた。

 2024年3月に公表されたLGWAN-ASP規定の改定において、ホスティングサービスの提供に必要な機器の設置施設要件に、ISMAPクラウドサービスリストに登録されたIaaSクラウドが追加されたことに対応し、従来のパブリッククラウドへの接続サービスに加えて、R-Cloud Smart Connectの提供を開始した。これにより、パブリッククラウドの構成パターンに応じたLGWAN接続サービスの提供が可能となる。

「R-Cloud Smart Connect」イメージ図

 R-Cloud Smart Connectは、両備システムズが従来提供するサービスと比較して、よりシンプルな接続構成となるため、コストメリットを生かした接続が可能。完全な閉域環境でLGWANに直接公開する領域を構築できるため、従来では無害化処理が必要であったパブリッククラウド上で生成されたファイルの無害化は不要となる(外部からの持ち込みは従来通り無害化処理が必要)。

 パブリッククラウド上に構築されたサーバーはLGWANに直接公開されるため、LGWANドメインを割り当てることが可能となる。そのため、自治体側での特別な設定は不要となる。

 また、R-Cloud Proxyと合わせてクラウド接続環境を一元管理することで、より最適なマルチクラウド環境の整備を実現する。

マルチクラウドLGWAN接続サービスのイメージ図

 両備システムズは、今後も継続的にR-Cloudの強化を実施し、自治体が安心・安全かつ利便性の高いクラウドサービスを利用できるよう取り組んでいくとしている。