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日立、Lumadaを基盤としたオープンイノベーションを加速するパートナー制度「Lumadaアライアンスプログラム」を開始

 株式会社日立製作所(以下、日立)は4日、社会課題の解決や、デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みをさらに加速させるため、パートナーと相互に連携する制度「Lumadaアライアンスプログラム」を開始すると発表した。Lumada事業のグローバル展開の中核を担うHitachi Vantara LLCと連携し、グローバルに展開していく。

 Lumadaは、顧客のデータから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速するための、日立のデジタル技術を活用したソリューション・サービス・テクノロジーの総称。

 Lumadaアライアンスプログラムは、「技術・ノウハウ・アイデアを相互に活用し、データから新たな価値を創出することで、人々のQoL(Quality of Life)向上と社会・経済の持続的な発展に貢献する。その価値を循環させ、ともに成長していく」というビジョンに賛同したパートナーと、Lumadaを基盤としたエコシステムを構築し、オープンイノベーションを加速していく。

 日立では、社会課題解決を推進する社会イノベーション事業で、2016年からデジタルソリューション事業であるLumadaを推進ドライバーとしてきており、さまざまな分野の顧客との協創を通じて1000件以上のユースケースを積み重ね、データから価値を生み出す多くのLumadaソリューションを提供してきたと説明。その取り組みを業界を越えた活動へと広げ、N対Nの協創を起こしていくことで、世界中が直面しているニューノーマル時代の社会課題解決に向けた価値創出をさらに加速していくとしている。

 また、プログラムの本格開始に先立ち、すでに以下の24社がプログラムのビジョンに賛同している。

  • 株式会社アシスト
  • アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社
  • ウイングアーク1st株式会社
  • 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート
  • 沖電気工業株式会社
  • グーグル・クラウド・ジャパン合同会社
  • クオリカ株式会社
  • 株式会社グローセル
  • KDDI株式会社
  • 株式会社Cogent Labs
  • シスコシステムズ合同会社
  • 株式会社セールスフォース・ドットコム
  • ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社
  • 東京エレクトロン デバイス株式会社
  • 株式会社ニッセイコム
  • 日鉄日立システムエンジニアリング株式会社
  • 日本マイクロソフト株式会社
  • 日本ユニシス株式会社
  • PTCジャパン株式会社
  • ビジネスエンジニアリング株式会社
  • 富士フイルムホールディングス株式会社
  • 丸紅ITソリューションズ株式会社
  • 三菱商事テクノス株式会社
  • UiPath株式会社
Lumadaアライアンスプログラムを通じた活動のイメージ

 プログラムでは、「イノベーションパートナー」「ソリューションプロバイダー」「テクノロジープロバイダー」の3つのパートナーカテゴリーを設けている。

 イノベーションパートナーは、日立およびエコシステムに集まる多様なパートナーと協創し、各社が持つDXの技術・ノウハウ・アイデア・ソリューションを活用することでイノベーションを創出し、複雑で多様な社会課題、地域課題、経営課題の解決を可能になる。

 ソリューションプロバイダーは、日立を含めたパートナー間で、Lumadaソリューションの導入を迅速・容易にする「Lumada Solution Hub」を通じて、相互にデジタルソリューションの提供や活用が可能となる。複数ソリューションを組み合わせ、より付加価値の高い新たなソリューションを創出することや、各社の商流で広く展開することも可能になる。

 テクノロジープロバイダーは、プログラムに参加するパートナーに実績ある基盤製品やクラウドサービスなどを提供できる。さらに、テクノロジープロバイダーが持つエコシステムとプログラムのエコシステムを相互連携することで、技術、基盤、製品などさまざまなケーパビリティを高め、ビジネス拡大も可能になる。

 プログラムの活動プロセスでは、イノベーションパートナーが持つ課題やテーマを起点に、それぞれに適した技術やノウハウを持つソリューションプロバイダーやテクノロジープロバイダーが参画してコミュニティを形成し、多様な知見やノウハウを組み合わせながら、事業アイデアの抽出、プロトタイピング、PoC、価値提供に取り組む。

 具体的には、協創の基盤として、ノウハウ・デジタルソリューションを共有する「カタログ機能」、組み合わせて新たなソリューションを創出する「開発機能」、PoC環境・本番環境へと「実装する機能」を有するLumada Solution Hubを活用する。

 Lumada Solution Hubには、これまで日立が培ってきたさまざまなDXのノウハウ・知見がつまったLumadaユースケースや、「Hitachi Digital Solution for Logistics/配送最適化サービス」「IoTコンパス」などのLumadaソリューションが登録されている。さらに、Lumada Solution Hubを、プログラムのパートナーを相互につなぐハブとして、イノベーションパートナーが求める技術やノウハウに容易にアクセスできる環境を整える。

 これらにより、事業アイデアの抽出やプロトタイピングにおいて、日立やソリューションプロバイダー、テクノロジープロバイダーのデジタルソリューションや製品などを適材適所で組み合わせる発想を促し、トライ&エラーのサイクルをスピーディーにまわすことが可能になると説明。プログラムを通じて生み出されたパートナー連携の成果は、ソリューションプロバイダーのビジネス領域へと幅広く展開することも可能で、Lumada Solution Hubでも共有することで、さらに次のイノベーションへとつなげ、変化の激しい環境にも対応しながら、さまざまな課題解決を実現し、すべてのパートナーがともに成長することでエコシステムを拡大していくとしている。

 日立では今後、よい技術やノウハウ・アイデアを持ち、人々のQoL向上と社会・経済の持続的発展をめざすパートナーとともに、実績のあるLumadaソリューションも含めて適材適所で融合することで、さまざまなイノベーションを継続的に生み出していくとしている。