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日立システムズ、マルチクラウドの先進事例を基に各種サービスをパッケージ化したワンストップソリューションを提供

 株式会社日立システムズは20日、製造、流通、金融、公共などの各業種におけるマルチクラウドの先進事例を基に、マネジメント、ネットワーク、セキュリティなどの各種サービスをパッケージ化したワンストップソリューションの販売を開始した。

 日立システムズでは、企業のクラウドサービスの活用が進む一方、各クラウドサービスには特徴があり、要件によっては適用しにくいケースや、想定よりもコストが高くなるケースもあると説明。業務内容やデータの重要度、通信量などに応じて、複数のクラウドサービスや自社導入システムを組み合わせて利用するマルチクラウド環境へシステムを再構築するニーズが高まっているとしている。

 また、マルチクラウド化に伴い、クラウドやネットワーク、セキュリティの管理が複雑化すること、新しい技術やサービスも日々生み出されていることから、適切なマルチクラウド環境を構成し、維持・運用、改善することが課題になっていると説明。こうしたマルチクラウド環境における課題解決をワンストップで支援するソリューションとして、先進事例を基に各種サービスをパッケージ化し、サブスクリプション方式で2020年4月から順次提供する。

 ソリューションでは、先進事例を基にパッケージ化したITインフラサービスと、日立システムズが培ってきた運用力、クラウド技術・ノウハウを集積した全社横断組織の知見を活用し、適切なマルチクラウド環境の構築や運用、改善、AIやIoT、コンテナなどの先進技術の活用をワンストップで支援する。

 維持・運用面では、1000社以上のクラウドサービスの提供実績がある日立システムズのエンジニアが、複数のクラウドやネットワークの統合管理、セキュリティ対策、障害発生時の原因切り分け・復旧対策、運用レポートの作成を実施する。

 さらに、日立システムズの全社横断組織「BCCoE(Business Cloud Center of Excellence)」に集積される、多様な業種におけるクラウド先進事例やノウハウ、設計ガイドラインなどのナレッジを活用することで、顧客のクラウド環境を改善する。

 日立システムズでは、マルチクラウドの運用管理や、マルチキャリアネットワーク・セキュリティ、ヘルプデスク・BPOをワンストップで提供できる強みを生かしたソリューションを順次提供していくとともに、株式会社日立製作所の「Lumada」ソリューションの導入を迅速に行える「Lumada Solution Hub」を下支えするサービスとしても積極的に展開していくとしている。