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日立、「Lumada Solution Hub」のアセット活用ノウハウをもとに企業のデジタル変革に伴走するソリューションを提供

 株式会社日立製作所(以下、日立)は23日、デジタルによる変革をめざす企業向けに、企業内のアセットを組織横断で利用可能とし、システム内製化やDX-Readyな企業への成長を伴走型でサポートする「アセット活用開発支援ソリューション」を提供開始した。

 アセット活用開発支援ソリューションは、日立がデジタル事業を加速するためグループ全体で利用している「Lumada Solution Hub」のアセット活用の知見を集約し、顧客のニーズに合わせて、必要な仕組みや開発環境をカスタマイズして提供する。

 システム全体像の構想策定を支援するコンサルティングから、アセットを蓄積・共有するプロセス設計やプラットフォーム構築、生成AIなどの最新テクノロジーを安心して利用できる開発環境の構築、アセットを活用した開発(アセットベース開発)の支援まで、トータルでサポートする。

ソリューション概念図

 アセット活用に向けた構想策定コンサルティングでは、コンサルタントが顧客の課題や目指す姿について、ワークショップを通じてヒアリングしながら、アセットを蓄積・活用する仕組みの立ち上げから定着までのロードマップを策定するほか、システム全体像や、ペルソナ定義・利用パターンの整理、導入効果、体制など、アセット活用に必要なシステム構想のグランドデザインを支援する。

 Lumada Solution Hubの仕組みをもとに、企業内のアセットを効果的に蓄積・共有するための環境設計・構築を支援する。具体的には、日立の知見を集約した各種ガイドラインをベースに、アセットの登録状況や品質の管理、組織横断で登録を推進するための手順、登録後の共有方法など、顧客の組織に合うプロセス作りを支援する。また、共有ポータルやリポジトリ、コミュニティの設置といった、アセットの共有を促すためのプラットフォームの設計・構築、運用支援も行う。

 こうした管理の方法や手順、プロセスといったソフト面と、プラットフォームというハード面の両方からアプローチすることにより、顧客における組織横断でのアセットの蓄積・共有を可能とする。

 また、システムやサービスの迅速な内製化を実現するため、Lumada Solution Hubにおける開発プロセスや環境を汎用化し、顧客に合わせた開発標準プロセスの設計や、活用するアセットの選定、開発環境の構築、およびアセットベース開発の定着を伴走型で支援する。例えば、生成AIを活用した仕様書の作成支援やコーディング支援の機能追加などの要望に対して、日立の「Generative AIセンター」の知見の提供や、CI/CDやOSS脆弱性検知の機能を開発環境に適用するなど、新しいテクノロジーに関する知識が十分でない顧客にとっても、安心安全かつ継続的に最新技術を用いた開発を可能とする。

 アセットベース開発に必要となる、レガシーシステムのモダナイゼーションと人材育成も支援する。アセット活用を推進する際に課題となるシステムのモダナイゼーションを容易に進める製品サービス/ツールを、ソリューションと合わせて活用することで、さらなる開発の効率化が可能となる。具体的には、高精度のリライトツールやローコードツール、モダナイゼーション開発における手順、マイクロサービスに関連する製品サービスなど、レガシーシステムのモダナイゼーションを支援するツールや製品群を、顧客ごとに最適な組み合わせで提供する。

 また、DevSecOpsやGitHub、JFrogといったシステム開発に必要となる各種技術の導入教育を実施するほか、これまで多数の顧客に導入実績のある、アジャイル開発コンサルティングサービスでのコーチングなど、日立の経験をもとにしたIT人材の育成支援や人材リソース提供を行い、顧客のデジタル変革をトータルで支援する。

 ソリューションの価格は個別見積もり。日立では今後、日立グループ内のアセット活用をさらに推進していくとともに、ソリューションの強化を継続的に行っていく。