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キーワードは「クラウド」と「大規模」、教育機関の導入事例まとめ


 2011年は教育機関における導入事例が多い1年となった。主に「仮想化」「クラウド」に関するもの。学生・教員が利用するため、大規模となる傾向にあったのが興味深かった。本稿では、教育機関の導入事例に絞ってニュース記事をまとめる。

 VDIの事例も目立つ。2010年は“VDI元年”と言われたが、こうした大規模な事例が過渡期を経て普及期の到来を感じさせる。それ以外にも面白い事例があった。特に興味深かったものをいくつかピックアップしてみよう。

千葉市がシステムを集中管理、市内176校がVDIで利用

 千葉市の事例。市が小中特別支援学校176校のシステムを集中管理。学校からはシンクライアントでアクセスする。生徒7万7000人、教職員4300人ほどに対してシンクライアントは8000台と台数を削減している。市が集中管理するため、教職員自ら運用しなくて済むのもポイントだ。

システム概要



東京電機大、電子図書も借りられる図書館

 東京電機大の事例。2012年春に千住キャンパスを開設するにあたり、既存キャンパスも含めIT基盤を統合。プライベートクラウドを実現した。その際、図書館に全キャンパスの図書を一覧できる「バーチャル図書館」を構築。丸善、DNPの電子図書館サービスと連携し、電子図書の閲覧・貸出に対応するのがポイントだ。

バーチャル図書館千住キャンパス



北海道大、大規模学術クラウドを構築

 北海道大の事例。大規模学術クラウドを構築するため、日立のプラットフォーム製品やVMwareの仮想化ソフトなどを導入した。スーパーコンピュータとともに運営される大規模学術クラウドは学外からも利用できる。

(編集部)
2011/12/26 06:00