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新技術も多数、革新の進むデータセンター動向まとめ


 2011年はデータセンターの動きも活発だった。新たなデータセンターの開設、新技術の登場。特に「モジュラー型」「外気冷却」などは国内事業者の積極的な取り組みが進み、次世代型のデータセンターが実際にオープンしている。本稿ではデータセンターの動向にフォーカスし、2011年のニュースをまとめた。

新データセンター続々オープン

 国内で見逃せないのは、さくらインターネットの石狩データセンターだ。北海道石狩という寒冷地の特性を生かし、外気冷房をふんだんに活用。開所式も、11月の雪の舞うなか行われた。

 IIJの松江データセンターパークも外気冷房を利用している。さくらインターネットとともにモジュラー型のデータセンターモジュールを活用している点も特徴だ。コンテナ型・モジュラー型のデータセンターと言えば、Googleをはじめとする海外企業がパイオニアだが、国内でも取り組みが加速している。

 NTT Comもデータセンターへの投資を拡大。4月に東京第5データセンターをオープンしたばかりだが、すでに第6データセンター建設計画も発表している。オープンした第5データセンターは都心型の高層データセンターで、セキュリティ、グリーン、免震性などが重視されている。建設中に東日本大震災が発生したが、中で作業をしていた人は震度5強の揺れもほとんど気づかないほどだったという。

 外資系では、Amazonとsalesforceが国内データセンターを開設。国内ユーザーも海外のサービスをより安定的に利用できるようになってきている。

 

データセンター内部見学

 以下は、データセンター内部の見学会レポート。運用が始まってからは見るのが難しい内部の様子を画像中心にお伝えしている。

 

省エネを中心に新技術も多数登場

 データセンターを効率化する新技術も多数発表された。東日本大震災後の電力不足もあって省エネ技術の発展が著しく、効率的な排熱、外気冷房、直流給電などが主だったテーマとなる。

 珍しいところでは、再生可能なエネルギーに注目が集まる中、NTTファシリティーズが始めた風力発電の実証実験。発電にムラのある風力発電を、常時安定給電が必要なデータセンターにどう最適化するか。検証結果が気になるところだ。

 Facebookの取り組みも興味深い。PUE=1.07を達成した自社の取り組みを業界へ広げ、半導体・サーバーベンダーなどと、データセンター効率化技術の標準化を始めている。

 

そのほかのデータセンター業界動向

 そのほかでは、沖縄のデータセンターパークが誘致を呼びかける動きも。データセンターは寒冷地が適しているのか否かという議論はあるが、何はともあれ、データセンターとは思えないほどに穏やかな雰囲気に包まれている。沖縄のメリットは「地震の少なさ」とのこと。

 東日本大震災後は重要なインフラとしてのデータセンターにも電力不足が心配されたが、データセンターには電力使用制限も緩和され、各社「特に影響なし」とのことだった。

 また、データセンターで忘れてはならないのが、PUE指標を策定したグリーン・グリッドだ。データセンターの省エネ活動を表彰するアワードや、新しい指標策定なども鋭意進められている。

(編集部)
2011/12/27 06:00