千葉工大、クラウド型VDIによる理工系専門の学習環境を構築


仮想デスクトップ環境イメージ

 千葉工業大学(千葉工大)は31日、富士通株式会社と共同で、芝園キャンパスにおいてクラウド型仮想デスクトップ環境を構築したと発表した。

 千葉工大では、学生支援の強化、入学前教育をはじめとする学習内容の拡充、キャリア支援の推進、キャンパスの充実などさまざまな施策に取り組んでいる。その一環として、学習の時間や質を向上するため、芝園キャンパスにクラウド型仮想デスクトップ環境を構築した。

 これにより、芝園キャンパス内の情報処理演習質だけでなく、いつでもどこでも自由にPCからセンターへ接続でき、学生は自分の時間を有効活用しながら学習・開発演習できる。運用も効率化され、トータルコストの削減、セキュリティの強化が図られる。また、仮想PC方式により、学生一人ひとりにPC環境を整えられるため、将来的には自宅からも利用が可能になるという。

 さらに千葉工大では、エレクトロニクス・メカトロニクス統合設計技術などを習得する高度な授業での活用も視野に入れ、富士通が提供予定の次世代ものづくり環境「エンジニアリングクラウド」も試験導入し、実証授業などを行う予定。エンジニアリングクラウドは、CAD・PDM・デジタルモックアップなど製造業のものづくりを支援する富士通のソフト群、およびものづくりを革新する新しいサービス群を、富士通データセンターからクラウドで提供するもの。

 これにより千葉工大は、従来クラウドでは不向きとされていた、CADや動画なども高速に処理できる環境を体験し、製造現場の学びに生かせることを期待するとしている。

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