NEC、立命館大学へ約4500台のシンクライアントシステムを導入~年間消費電力量の50%削減を見込む


 日本電気株式会社(NEC)は14日、大学として最大規模となる、端末数約4500台のシンクライアントシステムを、立命館大学にて構築したと発表した。

 今回、立命館大学が導入したのは、ネットワーク経由でOSをブートさせる「ネットブート型」のシンクライアントシステム。衣笠、びわこ・くさつ、朱雀など5つのキャンパスのPC教室、フリースペースへシンクライアント端末を設置した。

 OSや、プログラミング・解析・画像処理・文書作成といった約170種の教育向けアプリケーションは、サーバーで集中管理されており、学生や教職員などのユーザーは、それらのソフトを端末にダウンロード。端末側のCPU・メモリを使って実行する仕組みになっている。

 このシンクライアントシステムでは、端末内にデータを保存しないため、セキュリティが強化されるとともに、キャンパスを移動しても同一のシステム環境を利用できる点がメリット。さらに、キャンパスごとに別々で行われていた、パッチ適用やソフトの追加・更新、システム環境の変更といったシステム運用管理も一括して行えることから、TCOの削減も見込めるとのこと。

 具体的な製品としては、x86サーバー「Express5800/R120b-1」を約20台、シンクライアント端末「Mate MY32B」を約4500台導入。従来、約120台利用していたサーバーの集約と、PCを省電力のシンクライアント端末へ置き換えたことを合わせ、システム全体の年間消費電力量・CO2排出量を、従来より約50%削減できると見込んでいる。


立命館大学のシンクライアント利用イメージ
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