国士舘大学、学内ICTを全面クラウド化~Microsoft製品を採用
日本マイクロソフト株式会社は30日、国士舘大学が学内ICTシステムを全面クラウド化したと発表した。Windows Azure、SharePoint Online、Dynamics CRM Onlineを活用し、2011年4月より入試管理、履修管理、学術リポジトリなど一部のサービスの移行が行われ、2011年9月までに完全移行する予定。
国士舘大学では、ICTを活用した学生向けサービスを充実させるとともに、年間約9億6000万円にのぼるICT関連経費の削減による経営体質の強化を目指している。今回の全面クラウド化もその一環として行われた。
具体的に、入試管理、履修管理、eラーニング、学術リポジトリ、図書館、就職支援、財務会計、人事・給与など個別に管理していた学内システムをWindows Azure、SharePoint Online、Dynamics CRM Onlineに完全移行する。
学生向けICTサービスとしては、学科・ゼミ別、サークル別などの学生コミュニティの形成し、学内コミュニケーションを促進する学内SNS「Kaede-i」、学生一人ひとりが学習資料や作成したレポートなどを保存できる学術リポジトリ「i-Lib kiss」を提供している。
これらを場所や時間を問わず利用できる環境を実現するとともに、データ容量に縛られないクラウドのメリットを生かし、学生が在学中に残す資料やレポート、さらには学内コミュニケーションの履歴すべてを蓄積するという。
また、ホストコンピュータの廃止と約200台のサーバーのクラウド移行により、約30%のコスト削減を見込んでいる。
移行は2011年4月より、まずは入試管理、履修管理、学術リポジトリなど一部のサービスから開始し、2011年9月までに完全移行する計画。既存システムの移行にとどまらず、クラウドの特長を生かした新しい学生向けICTサービスなども創出するとしている。