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Ixiaは400GbEのネットワークテスターを展示、各種製品を含めたエコシステムを展開

AWSクラウド用のテストソリューションも

 「Interop Tokyo 2019」で、ネットワークパフォーマンステスターなどを提供しているIxia Communications(Keysight Technologiesグループ)のブースでは、400Gigabit Ethernet(GbE)対応のネットワークテスターなどを展示していた。

光/DACも各種フォームファクターもそろえた400GbEテストエコシステム

 各社の製品を審査する「Best of Show Award」のテスト部門では、400GbE対応のテストアプライアンス「Ixia AresONE-400GE OSFP」がグランプリを受賞した。

 ただしブースでは、単体というより、400GbEテストのためのスイッチやトランシーバーなど、協業する各社の製品を含めた「400Gエコシステム」として展示していた。

 説明にいわく「ここだけで400Gが64ポートあります」。Cisco Nexus 3000を介して、光ファイバーだけでなくダイレクトアタッチ(DAC)も、またフォームファクターもOSFPやQSFP-DDなどを各種そろえており、さまざまな組み合わせで接続できるようになっていた。

 「DACは日本ではあまりなじみがないが、ハイパースケールといわれるような大手クラウドベンダーなどで使われている」との説明だった。

400GbEのテストのエコシステム
400GbEのさままな接続形態がそろえられている

高密度パケットブローカーとセキュリティツールの連携

 同じくBest of Show Awardのテスト部門で、パケットブローカー「Ixia Vision X」が審査員特別賞を受賞した。

 展示は「ネットワーク可視化」のコーナー。パケットブローカーは、ミラーポートから受け取ったパケットを最適化して、ネットワークセキュリティ製品などの各種機器に送る装置だ。それにより、パケットの全数検査などができる。Vision Xは、100GbEであれば68ポート、10GbEであれば108ポートまで対応する高密度が特徴。

 ブースでは、Ixia Vision Xの生成したNetFlowデータを基に、Lastline社のセキュリティツールでインシデントを分析し見える化するところなどをデモしていた。

パケットブローカーIxia Vision Xと、それによるネットワーク可視化
Ixia Vision Xが生成したNetFlowデータを基にLastlineでセキュリティ分析

パブリッククラウドで動かす仮想テスター

 そのほか、クラウド用のテストソリューションも展示されていた。パブリッククラウド上で動かす仮想テスターで、マーケットプレイスから導入して利用できる。現在のところAmazon Web Services(AWS)用がリリースされており、今後はMicrosoft AzureやGoogleにも対応予定だという。

 「クラウド上で、パフォーマンスやセキュリティについて、公称値ではなく本当にどのぐらいかを試す」のが目的という。GUIはオンプレミス版と同じで、オンプレミスと同じようにしてテストを実行できる。

パブリッククラウドで動かす仮想テスター
GUIはオンプレミス版と同じ