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タイムサーバーやNTPクロックなど“時刻”関連製品が目を引く――、セイコーソリューションズ

 Interop Tokyo 2019のセイコーソリューションズのブースでは、NTP(Network Time Protocol)やPTP(Precision Time Protocol)のタイムサーバー、NTP対応時計、仮想ロードバランサー、コンソールサーバーなどの機器が展示されている。

NTPサーバーの最新ハイエンドモデル展示

 時刻ソリューション関連のコーナーでは、NTPサーバー「Time Serverシリーズ」の最新ハイエンドモデル「TS-2560」が展示されている。時刻ソースとして、従来のGPSに加え、新たに準天頂衛星システム(QZSS)とロシアの衛星測位システム(GLONASS)をサポートするマルチGNSSに対応した。

 運用管理面においては、AC電源の二重化に対応。また、保守性のため、USBメモリに設定を格納して、故障があったときに交換機にUSBを挿しかえるだけで移せる機能にも対応した。

NTPサーバーの最新ハイエンドモデルTS-2560
NTPタイムサーバーに関する説明

PTPプロトコル対応のグランドマスタークロック、拠点用小型モデル登場

 また、NTPより細かい精度での時刻同期に対応するPTPプロトコルに対応したタイムサーバーについても展示している。

 まず、PTPとNTPに対応したグランドマスタークロックの「TS-2950」を展示するとともに、東京証券取引所の事例についても説明。そのほか、放送業界でもPTPが使われ始めているという。

 また、2019年上半期リリース予定の拠点用小型モデル「TS-2910」も実機を展示している。モバイル基地局などを想定した機種で、PTP専用となる。

 そのほか、開発中の製品として、屋外設置用の「TS-2914」も参考展示されていた。中身はTS-2910相当。

PTP対応グランドマスタークロックの説明
PTPとNTPに対応したグランドマスタークロック「TS-2950」
拠点用小型モデル「TS-2910」。PTP専用。2019年上半期リリース予定
屋外設置用の「TS-2914」。参考展示

有線モデルと無線モデルのNTPクロックが並んでデモ

 ネットワークで時刻同期する「NTPクロック」も展示されデモしていた。有線LANに接続するモデル(PoE受電対応)はすでに販売されており、今回はそれに加えて、2020年1月発売予定の無線LAN対応モデルも並んで展示されていた。

 ネットワークで時刻同期することで、GPSなどの電波を直接受けにくい、建物の奥まった場所でも利用できる。

ネットワークで時刻同期するNTPクロック。販売中の有線LANモデルと、新登場の無線LANモデル

フル機能のソフトウェア版ロードバランサーNetwiser Virtual Edition

 4月に発表された、ロードバランサー製品「Netwiserシリーズ」のソフトウェア版「Netwiser Virtual Edition」も展示されていた。VMware ESXiやKVMなどの仮想基盤で動作し、が従来のハードウェアアプライアンス製品とまったく同じ機能を提供する。

ソフトウェア版ロードバランサーNetwiser Virtual Edition

コンソールサーバーで機器をネットワーク接続前からAnsibleで管理

 コンソールサーバー「SmartCS」が、構成管理ツール「Ansible」に対応したことによる運用自動化についても展示されていた。

 SmartCSを介すことによって、機器自身のネットワーク設定も、あるいはネットワークでの設定に対応していないネットワーク機器でも、Ansibleで運用管理を自動化できる。さらに、Dynatraceと組み合わせて、故障検知や分析などによる運用自動化を実現するという。

SmartCS+Ansible+Dynatraceによる運用自動化