セイコーソリューションズ、PTP時刻同期精度の測定サービスを提供

　セイコーソリューションズ株式会社は8日、PTP（Precision Time Protocol）開発ベンダー向けに、「セイコーPTP検証サービス」を提供開始すると発表した。

　PTPを用いた高精度時刻同期システムは、モバイル、金融、放送など、多くの業界で利用されており、2020年12月に周波数利用範囲が広げられたローカル5Gソリューションにおいても、5Gシステムと同様にPTP技術が用いられている。

　このようなPTP技術を用いたソリューションは、PTPに対応した装置を組み合わせてシステムを構築するために、装置単体とシステム全体でのPTP時刻精度誤差を把握する必要がある。しかし、その把握には、PTPに特化した技術ノウハウやPTP専用の検証装置が必要なことから、現実的には困難を極めていたという。

　セイコーソリューションズでは、これまでも、PTP対応製品の自社開発知見や計測ノウハウを基に、特定のベンダーに対してPTP検証をサポートしてきたが、こうした背景のもとで多くの企業からの要望を受けており、今回、PTP検証サービスの提供を開始するとした。

　新サービスの「セイコーPTP検証サービス」では、自社保有のPTP技術ノウハウを生かして、ベンダーが開発したPTP対応装置やソリューションに対し、プロトコル動作確認やネットワーク同期精度の計測など、PTP機能を利用する際に必要な動作確認を実施し、詳細な検証結果データを提供する。

　なお同社では、4月14日～16日に幕張メッセで開催されるネットワークのイベント「Interop Tokyo 2021」にて、同サービスを紹介するとのことだ。