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TED長崎、ゲットワークスのコンテナ型データセンターに「空間温度分布ソリューション」を導入

 東京エレクトロン デバイス長崎株式会社(以下、TED長崎)は18日、同社が提供する多点温度監視対応サーバーソフトウェア「GoriRackサーバ」および小型センサーマネジメントユニット「RMS-3200」と、九州計測器株式会社が開発した実環境空間表現ソフトウェア「SpaceSight」を組み合わせた「空間温度分布ソリューション」が、株式会社ゲットワークスに採用されたと発表した。同ソリューションの導入により、コンテナ型データセンター内部の温度分布を3D動画で可視化する仕組みを構築し、冷却性能を客観的に示すとともに、検証精度の向上を実現している。

コンテナ型データセンター「湯沢GXデータセンター」(新潟県湯沢町)

 ゲットワークスは、高い拡張性と低コストを強みとするコンテナ型データセンターの設計・開発・構築を主軸にビジネスを展開している。

 近年、生成AIやGPUサーバーの需要急増に伴い、施設側には急速なサーバーの仕様変更への対応が求められている。ゲットワークスでは、コンテナ内の温度環境を最適に維持するため、これまでも独自の環境監視ツールを運用してきたが、3Dによる精密な立体表現は自社開発が難しく、課題となっていた。

 特に、コンテナ型データセンターの導入を検討する顧客が抱く「冷却への不安」を解消するため、温度分布を分かりやすく視覚化し、客観的なデータとして提案に活用する必要があった。こうした中、TED長崎が提案した「GoriRackサーバ」と「SpaceSight」の連携による高い表現力が決め手となり、採用が決定したという。

「データセンター空間温度分布ソリューション」出力イメージ

 ソリューションは、多数の温度センサーから取得したデータを3Dカラーグラデーションで可視化する。時間軸に沿った温度変化を動画で確認できるため、サーバー負荷の増減に伴う温度分布の変化を視覚的に把握できる。

 今回の導入では、TED長崎のサポートにより、液冷サーバーのラックに12個、コンテナ全体で計44個の温度センサーを設置。サーバーを停止させることなく、特殊な工具不要で取り付け可能なカスタマイズセンサーを採用することで、複雑な配線が入り組むデータセンター内でのスムーズな施工を実現した。また、省スペース型の「RMS-3200」で多数のセンサーを集約することで、コスト抑制と高い運用管理性を両立している。

 3D動画による視覚データを活用することで、従来よりも説得力のある説明が可能となり、顧客の安心感や信頼感の向上につながっており、実際にプレゼンテーションでこの3D動画を提示したところ大きな反響があり、顧客から同様の表示機能の導入を要望される事例も出ているという。

 従来は見えなかった微細な熱の動きが可視化されたことで、空調設備の効率的な運用や、将来の設計・構築に向けた高度な知見の蓄積が可能になった。また、サーバー増設時に、既存の冷却能力でどこまで耐えられるかを正確に予測できるようになったことは、シミュレーションに基づくコンサルティング業務において極めて有益な武器となったとしている。

 TED長崎は、ゲットワークスが展開する次世代データセンターのさらなる発展を「GoriRack」シリーズと「SpaceSight」の提供を通じて支え、運用効率化の向上に寄与していくとしている。