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アライドテレシス、ネットワーク統合管理ソリューション「Vista Manager」を強化

接続端末の可視化機能や接続制御機能などを提供

 アライドテレシス株式会社は5日、ネットワーク統合管理ソリューション「Vista Managerシリーズ」のソフトウェアをバージョンアップしたと発表した。ソフトウェア形態で提供されている「AT-Vista Manager EX」、同シリーズの仮想ソフトウェア版「AT-VST-VRT」、アプライアンス版「VST-APLシリーズ」と、Wi-Fi 6E対応無線LANアクセスポイント「AT-TQ7403」のファームウェアが対象となる。

 今回のバージョンアップでは、ネットワークを自律的に統合管理するソリューション「AMF Plus」を導入したITインフラ環境において、管理外端末を含めたネットワーク全体の可視化とセキュリティ強化、健康状態を監視する機能などの拡張が実施された。

 具体的には、接続された端末を検出するDAM(Dynamic Asset Management)機能に対応し、ネットワーク機器だけでなく、PCやIPカメラなどのIoT端末も含めた、ITインフラ配下の端末の可視化が可能になった。ネットワークにつながっているサードパーティー製品も、複数のプロトコルを用いて検出でき、資産管理画面やトポロジーマップ画面に表示する。

 また検出した端末に対して、管理者がネットワークへのアクセス可否を制御するIES(Intelligent Edge Security)機能をサポートした。ローカルRADIUSサーバー認証と連携することで、アクセスした端末の認証状態を「許可」「拒否」「未決定」に分類し、Vista Managerシリーズの資産管理画面に表示する。状態が「未決定」の端末については、接続可否を同画面で個別に設定可能だ。

 このほか、サードパーティー機器/端末のハードウェアとネットワークの健康状態を監視するHMD(Health Monitoring Dashboard)機能を拡張し、ネットワーク障害が発生する前に異常を検知・通知できるようになった。CPUや温度などの各監視項目に任意のしきい値を設定することで、異常値を検出した際には管理者へアラート表示やメールで通知し、障害の予防・保全に利用できるとしている。

 なお、これらのバージョンアップで強化・拡張されたAMF Plusの機能は、スイッチなど機器側のAlliedWare Plusファームウェア「Ver.5.5.4-0.1」以降で利用できる。

 一方、Wi-Fi 6E対応アクセスポイントのAT-TQ7403が、無線LAN技術ソリューション「AWC」に対応し、周囲の電波環境を考慮して、自律的に最適な無線LAN環境を構築できるほか、無線快適度表示や接続端末の表示などの各種情報表示、アクセスポイントの一括管理などが行えるようになった。

 また、AT-Vista Manager EXのヘルスモニター機能を新たにサポートし、AMF Plusと組み合わせることで、無線LANを含めたネットワーク全体の状態監視が可能になった。個々の端末だけでなくネットワーク全体の健全性を数値化し、過去の数値も参照でき、これらのログを分析することでシステム障害などの原因が把握しやすくなるとしている。