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アライドテレシス、ネットワーク管理製品のファームウェアを更新し無線LAN関連の管理機能を強化

 アライドテレシス株式会社は28日、ネットワーク統合管理ソフトウェア「AT-Vista Manager EX」と、その仮想化環境対応ソフトウェア「AT-VST-VRT」、アプライアンス版「VST-APLシリーズ」のファームウェアをバージョンアップしたと発表した。同社Webサイトからのダウンロードサービスを開始している。

 AT-Vista Manager EXは、有線LANと無線LANに加え、さまざまなIoT機器も集約して管理できる統合管理ソフトウェア。ネットワーク構成が一目で分かるマップ機能など、見える化機能を搭載しているほか、無線LAN環境の自動調整によって安定した高速通信を支援する機能も搭載しており、手間のかからないネットワークの運用・管理を実現しているという。

 今回は同製品や、その仮想環境対応ソフトウェア版、アプライアンス版の各製品において機能強化を実施。接続機器の位置推定機能をフロアマップ単位で設定可能とし、必要なフロアマップのログのみ保存できるようになった。

 従来、フロアマップに表示される接続クライアントの位置推定を行う場合、すべてのフロアで一括設定する必要があったが、例えば、病院において利用フロアが限られている医療機器(シリンジポンプなど)の位置を把握したい場合、確実に端末が行き来しない職員専用フロア、受付・待合室があるフロアなどは管理対象外になるため、この機能を使うことで必要な情報のみを集積できるようになり、接続クライアントの効率的な管理が実現可能になるという。さらに、管理対象外フロアのログも蓄積しないため、ストレージ容量を有効に活用できる点もメリットとのこと。

 また同時に、無線LANソリューション「AWC(Autonomous Wave Control)」のログ管理機能が強化され、ログの保存件数が最大1万件から500万件へと大幅に拡張された。ログの保持期間も「設定なし」と「任意設定」ができるようになり、集中して管理したい場所・時間を選べるので、効率的なログ管理を実現するとしている。

 こちらの機能は、例えば、企業の応接スペースなど、訪問客も無線LANに接続する場所では、接続台数や利用時間帯が大きく変動し通信遅延や接続不良につながる可能性がある場所のログは長期保存、そうではない社員のみが利用するスペースは短期保存、といった設定をあらかじめしておくことで柔軟なログの保存ができ、結果的に全体のログ保存件数を減らすことにもつながるとしている。

 なお対象ファームウェアは、AT-Vista Manager EXがVer.3.10.3、NFV-APLシリーズパッケージがVer.3.7.1とAT-VST-VRTがVer.3.7.1となっている。