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アライドテレシス、無線LANルーターの管理機能を強化 無線ネットワーク内のさまざまな端末を探索可能に

スイッチ「x240シリーズ」のOpenFlow対応なども実施

 アライドテレシス株式会社は3月29日、ネットワーク機器のファームウェア「AlliedWare Plus」をバージョンアップし、「同 Ver.5.5.4-0.1」を提供すると発表した。無線LANルーターの管理機能強化や、スイッチ製品のOpenFlow対応などが行われている。

 まず、無線LANルーター「AT-TQ6702 GEN2-R」の無線LANアクセスポイント機能のエンハンスが実施され、ネットワーク管理の自動最適化を実現する機能「AMF Plus」の主要機能の1つである、デバイスディスカバリー機能に対応。IPカメラやスマートフォンなど、無線通信側に接続されたさまざまな端末を探索可能になった。ネットワークに登録されていない端末についても探索して把握になったため、無線LANネットワーク全体での接続端末数や各端末の接続状態などの情報を確認できるという。

 また、自律的に電波状況を分析し、最適なチャンネル・電波出力を適用することで安定した通信を提供する無線LANソリューション「AWC」にも対応した。あわせて、有線/無線、LAN/WANをグラフィカルに可視化する統合管理ソリューション「AT-Vista Manger EX」との連携で、無線快適度やヒートマップ、接続クライアントなどの各種情報について、直感的で分かりやすい表示が可能になるとのこと。

無線快適度表示
ヒートマップ表示

 加えて、レイヤ2plusスイッチ「x240シリーズ」では、トラフィック監視のsFlow機能とネットワークデバイスを一括制御するOpenFlow機能に対応した。専用の新ライセンス「AT-x240-FL15」を適用すると、これらの機能が利用可能になる。AT-x240-FL15の価格は6万500円(税込)。

 このほか今回は、OpenVPN経由のアクセス制御において、ルーター側で保持しているドメイン名やIPによる経路情報を、クライアントに自動配布できるようになった。クライアント側では、配布された情報に基づいて、VPN経由と通常のインターネット接続経由の通信を振り分けられるようになるため、管理者の負担を増やすことなくVPNトラフィックが分散され、通信の輻輳(ふくそう)を回避できるようになるとしている。

 この機能の対象製品は、NFV-APLシリーズ、AR4050Sシリーズ、AT-AR3050S、AT-AR1050V、AT-AR4000S-Cloud、AT-TQ6702 GEN2-Rである。