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アライドテレシス、統合ネットワーク管理製品群「Vista Managerシリーズ」を強化
連携やカスタマイズ機能の強化により、柔軟かつ効率的な管理を支援
2025年3月10日 08:00
アライドテレシス株式会社は7日、統合ネットワーク管理ソフトウェア「AT-Vista Manager EX」および仮想/物理アプライアンス製品「AT-VST-VRT」「VST-APL」など、「Vista Managerシリーズ」の新版をリリースしたと発表した。同社のWebサイトから、最新のファームウェアをダウンロードできる。
今回のバージョンアップでは、主にネットワークの自律的な統合管理を可能とするソリューション「AMF PLUS」との併用による機能強化を実施している。
具体的には、まず、資産管理のプラットフォームであるMicrosoft Intuneが、AMF PLUSと連携できるようになった。AMF PLUSでは、Microsoft Intuneから収集した情報を、端末のOS、パッチバージョンや各種セキュリティイベントとあわせて、「Vista Managerシリーズ」上の資産管理機能のDAM(Dynamic Asset Management:デバイス検知)へ適用し、資産情報として一元的に可視化できるという。
また、OT環境のセキュリティに特化し脅威を検出する「Nozomi Guardian」からAMF PLUSが収集した情報の連携も強化される。資産管理機能のIES(Intelligent Edge Security:セキュリティ管理)に、Nozomi GuardianによるOT機器の接続可否といった機器のネットワークへの接続適正が反映され、認証状態の確認やアクセスポリシーの一元的な管理が可能になるとのこと。
さらに、ZabbixエージェントとAMF PLUSとの連携で、サーバーのプロセスモニタリングを「Vista Managerシリーズ」のHMD(Healthcare Monitoring Dashboard:状態監視)上で確認できるアドバンスドサーバーモニタリングをサポートする。GUIを活用した直感的な操作により、ネットワーク上で稼働している特定のプロセスのCPUやメモリ使用状況など、サーバー稼働状況の詳細を簡単に監視可能だ。なおアライドテレシスでは、リアルタイムでのリソース使用状況の監視により、パフォーマンス低下や異常を早期に発見し、システムの安定性と運用効率を向上させると、その効果を説明した。
あわせて、「Vista Managerシリーズ」のダッシュボード機能が改善されており、ユーザーは、CPUやメモリの使用状況、ネットワークトラフィックなど、特に重要視したい項目を自由にダッシュボードに並べることができる。例えば、ネットワークの利用環境や状況が変わった際に、それに応じてダッシュボードのレイアウトを変えたり、選択する情報を変更したりすることが可能で、状況に応じた柔軟な監視体制と効率的なITインフラ管理を実現するとした。
これらの機能は、AT-Vista Manager EXのファームウェア「Ver.3.13.1」、AT-VST-VRTのファームウェア「Ver.3.11.1」、VST-APLシリーズのパッケージバージョン「Ver.3.11.1」から利用できる。
さらに今回、今回、AT-VST-VRTおよびVST-APLシリーズのVer 3.11.1リリースにあわせ、RADIUSサーバー機能を実現するライセンスの販売を開始する。この機能は、RADIUSサーバー単体として利用でき、ユーザー認証、MAC認証、デバイス認証など、さまざまな認証方式をサポートしている。設定はWeb GUIによって直感的に行え、簡単に運用が可能だ。
また、最大20万エントリーの登録が可能で、小規模から大規模までのさまざまな環境に対応。ライセンスは、認証規模に応じたアニュアルライセンスとして提供され、必要に応じて拡張できる。
なお、「Vista Managerシリーズ」との併用も可能で、AMF PLUSと連携することにより、収集した認証情報を資産管理機能のIES(Intelligent Edge Security:セキュリティ管理)への反映を行える。これにより、複数の認証方法を組み合わせてセキュリティを強化するとともに、エッジデバイスの管理を一元化し、柔軟なセキュリティポリシーを効率よく適用できるとした。