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DB開発支援ツール「SI Object Browser for Oracle 24」発表、生成AIを利用した開発支援機能を強化

 株式会社システムインテグレータは14日、データベース開発支援ツール「SI Object Browser」のOracle Database対応版「SI Object Browser for Oracle」の新版として、「同 24」、および「同 ReadOnly Edition 24」を、2024年1月10日から販売開始すると発表した。生成AIを利用して開発生産性を向上させる新機能などを追加しているという。

 SI Object Browser for Oracleは、テーブルの閲覧、SQLの編集/実行や各種オブジェクト作成、ストアドプログラムのデバッグ、Excel形式でのテーブル定義書の出力など、さまざまな作業をGUI上で実行できるOracle Database向けのデータベース開発ツール。

 今回の新版では、まず、日本語のプロンプト(指示文)からSQLを生成する機能を追加した。作成済のテーブル情報を分析の上で最適なSQLを生成するため、SQLの知識がなくても、日本語で抽出したい内容を記述するだけでデータ抽出を行えるという。また日本語のプロンプトを入力し、SQLを加工できる機能も追加されており、データ型の長さを倍にするといった、従来は手間のかかったSQL加工を省力化できるとのこと。

 さらに、入力したSQLに誤りがないかを生成AIでチェックする機能が搭載された。誤りがある場合には修正後のSQLも提示するため、スピーディに修正・実行を行える。

 なお、これらの生成AIを活用した機能は、MicrosoftのAzure OpenAI Serviceを利用しており、SI Object Browserに入力された情報については学習に利用されないとのことだ。

生成AIによるSQL生成機能

 加えて今回は、従来のストアドプログラムと同様、トリガーのテスト実行およびデバッグ操作が可能となった。実行画面では、対象テーブルにデータを設定することで即座に実行でき、デバッグ画面ではトリガーのコードを1行ずつトレース実行しながら、細かな動作確認を行える。

トリガーの実行画面(左)およびデバッグ実行画面(右)

 このほか、テーブルデータ画面で列コメントの表示切り替えを行えるようにしたり、VARCHAR2の拡張表示に対応したりするなど、さまざまな機能の追加・改善が行われている。