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インターコムのIT資産管理ツール「MaLionCloud」、OBCの「奉行Edge 勤怠管理クラウド」とAPI連携

従業者の労働状況を可視化し確実な労務管理を実現

 株式会社インターコムは14日、自社のIT資産管理+情報漏えい対策製品「MaLionシリーズ」のクラウドサービス版である「MaLionCloud」と、株式会社オービックビジネスコンサルタント(OBC)のクラウド型勤怠管理システム「奉行Edge 勤怠管理クラウド」が連携したと発表した。これにより、両サービスを利用している企業において、36協定および働き方改革関連法を順守した労務管理体制を実現できるとのこと。

 MaLionシリーズは、組織の情報漏えい対策やIT資産管理を総合的に支援するソフトウェア。Windows端末、Mac端末の一元管理に対応しており、USBメモリやスマートフォンなどの外部デバイスの接続監視、送受信メール監視、Webアクセス監視、印刷監視、アプリケーション起動監視、ファイルアクセス監視など、さまざまなPC操作監視機能を標準搭載している。

 インターコムでは、テレワークにおける勤怠管理や「働き方改革関連法」の順守に努める企業を支援するため、MaLionシリーズと各社勤怠管理システムの連携を積極的に行ってきたが、今回はMaLionシリーズのクラウドサービスであるMaLionCloudと、OBCの勤怠管理サービスである奉行Edge 勤怠管理クラウドがAPI連携し、奉行Edge 勤怠管理クラウドからMaLionCloudへの勤怠情報の受け渡しを自動で行えるようになる。

 これにより、例えば、奉行Edge 勤怠管理クラウドの打刻データとMaLionCloudが記録するPC電源オン/オフデータを合わせてグラフ化し、打刻時間と実際のPC稼働時間を比較するといったことが可能になる。管理者の目が届きにくいテレワーク中であっても、退勤後にPCが稼働しているといった状況をチェックできるため、従業者が退勤打刻後も仕事をしている場合、サービス残業を発見して従業者にアラートを出したり、PCを強制終了したりといったことが行えるとのこと。

 また、従業者PCから収集したログを基に多次元分析を行い、統計図表としてレポート出力する機能も搭載した。AIで分析することで、異常の度合いが高い順にログが抽出され、統計グラフと「100」を最良とする総合スコアで分析結果を表示できる。管理者は、出力されたレポートから異常の傾向を把握し、該当の従業者に対して注意を促すなどの対策を講じることが可能だ。