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インターコム、情報漏えい対策/IT資産管理「MaLionCloud」を「ジョブカン勤怠管理」と連携

 株式会社インターコムは13日、情報漏えい対策およびIT資産管理のクラウドサービス「MaLionCloud」について、株式会社Donutsのクラウド型勤怠管理システム「ジョブカン勤怠管理」との連携を開始した。連携機能は、現在提供中の「MaLionCloud」最新版(Ver.6.1)から対応する。

 連携により、両システムを活用するユーザー企業は、打刻データを基にした勤怠管理、在宅勤務者を含む従業者の労働状況・残業状況の可視化、該当従業者への残業警告・PC強制終了など、36協定および働き方改革関連法を順守した労務管理体制の実現に生かすことができる。

 連携機能では、ジョブカン勤怠管理が管理する打刻データをMaLionCloudに集約し、MaLionCloudが管理するPC稼働データと合わせて、従業者PC別に稼働状況をグラフレポートとして出力できる。これにより、退勤処理後にサービス残業を行っている従業者がいないかや、休憩時間帯に働いている従業者や就業時間内であるにも関わらず長時間にわたり働いていない従業者がいないかといった状況を確認できる。

 また、従業者のPCに対して、残業警告の表示や強制終了により残業を抑制する機能を提供する。36協定および働き方改革関連法に対応した内容を、ジョブカン勤怠管理に設定することで、設定に応じたアラートが適宜通知され、管理者が長時間労働者の存在を把握できる。次に、MaLionCloud上で該当の従業者PCに対する警告表示の設定を行う。たとえば、業務終了時刻が迫ったタイミングで従業者PCに警告を表示することで、残業を抑制することができる。さらに終業時刻を経過してもなお稼働している従業者PCに対しは、強制終了を実行でき、残業管理体制のシステム化により、長時間労働の是正を徹底できる。

 AIで高度なログ分析を行い、従業者の勤務時間の異常をレポート出力する機能も提供。MaLionCloudが従業者PCから収集したOSログオン監視ログを基に、AIによるログの多次元分析を行い、積み上げグラフなどの統計図表としてレポート出力する。AIレポート上では、異常の度合いが高い順に従業者PCのログがリスト抽出され、統計グラフと、100を最良とする総合スコアで分析結果が表示される。

 各従業者PCのログオン/ログオフ状況をAIで分析することにより、従来のレポート機能と異なり、管理者があらかじめ想定していなかった収集ログの傾向を含め、過度な時間外労働の傾向などを網羅的に把握できる。管理者は出力されたレポートから異常の傾向を把握し、その根拠となったログを確認した後、該当の従業者に対して注意を促すなどの対策を講じることができる。

 MaLionCloudの参考価格は、従業者PCが20台の場合で月額2万円(税別)から。