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インターコムのIT資産管理クラウド「MaLionCloud」、AIを利用したレポート出力機能を提供

 株式会社インターコムは2日、情報漏えい対策、IT資産管理の機能を提供するクラウドサービス「MaLionCloud」において、新版「同 Ver.6.1」を提供開始したと発表した。機械学習(AI)による、高度なログ分析/レポート出力に対応したという。参考価格は、1クライアントあたり月額1000円(税別)から。

 MaLionCloudは、オンプレミス版のIT資産管理ソフトウェア「MaLion」をベースとしたクラウドサービス。

 今回の新版では、クライアントPCから収集した各種ログを基に、AIによるログの多次元分析を行い、積み上げグラフなどの統計図表としてレポート出力する機能を搭載した。

 管理者はまず、対象とするクライアントPCと集計期間を管理画面から指定し、分析の基となるMaLionCloudのログを出力する。次に、出力したログをMaLionCloudのAIレポートプログラムに取り込むことで、異常となる値や傾向などが自動的に分析され、Excel形式のグラフレポートとして出力されるとのこと。

 レポートでは、異常の度合いが高い順にクライアントPCのログがリスト抽出され、統計グラフと“100”を最良とする総合スコアで分析結果が表示される。管理者は、出力されたレポートから異常の傾向を把握し、その根拠となったログを確認した後、該当の従業者に注意を促すなどの対策を講じられるという。

 インターコムでは、管理者自身が想定していなかった収集ログの傾向など、さまざまな情報を把握し、改善活動につなげられるとしており、例えば、出勤/退勤時刻の異常な従業者の傾向などを簡単かつ網羅的に発見する、といった例を挙げている。

 なお提供開始時点では「OSログオン監視ログ」のAIレポートを提供し、今後拡充していく予定だ。

ログオン監視ログを基にしたAIレポート出力イメージ

 このほか、クラウド上で管理機能を提供している「MaLionCloudサーバー」へのデータベースの格納方法や、MaLionCloudサーバーとクライアントPC間の通信処理の方法を見直すことにより、従来比5倍以上となるログ検索の高速化と、1契約あたり最大で1000台のクライアントPCの監視に対応した。

 さらに、勤怠管理システムと連携した残業管理の支援レポート機能を改善。Windows 10 更新プログラムの適用を抑止する機能の追加など、クライアントPCに対する運用管理面の機能強化を行っている。なお、勤怠管理システムは「クロノス Performance」、「SMILE V 人事給与 勤怠管理テンプレート」との連携に対応した。