ニュース

ソリトン、PCログオンソフト「SmartOn」でパナソニック コネクトの顔認証技術を利用可能に

両社の多要素認証ツールと認証技術を組み合わせた新たな価値創造を図る

SmartOnでの認証イメージ

 株式会社ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)とパナソニック コネクト株式会社は7日、多要素認証ツールと認証テクノロジーを連携したソリューションで共創を開始すると発表した。その第1弾として、パナソニック コネクトの顔認証技術を搭載したPCログオンソフト「SmartOn」の新版を、12月20日にソリトンシステムズから発売する。

 昨今では、コロナ禍での外出自粛などに伴うオンラインサービスの普及もあり、認証システムの重要性が高まっているが、こうした背景のもとで、ソリトンとパナソニック コネクトは、多要素認証で厳格な本人確認や利便性が向上する世界の実現を目指して、今回、共創を開始するという。

 その第1弾として、ソリトンのPCログオンソフトであるSmartOnに、パナソニック コネクトの顔認証技術をPCログオン時の生体認証として組み込み、モバイルワークのセキュリティ対策として、PC内蔵カメラによる顔認証を厳格かつスムーズに行えるようにするとのこと。

 ここで利用されているパナソニック コネクトの顔認証技術は、厳格な本人認証が求められる空港の出入国ゲートや、医療機関でのオンライン資格確認に用いられる顔認証カードリーダーなどに採用されている実績を持つほか、マスク着用時でも高い認証精度を持つ点が特徴。メガネの着用や顔の角度・経年変化にも対応する。

 さらに両社は今後、ソリトンの多要素認証ツールとパナソニック コネクトの認証テクノロジーを組み合わせ、PCログオンにとどまらず、入退セキュリティや物理鍵の管理、セキュリティゲートなど、物理セキュリティと組み合わせた価値創造や、さまざまなシステムと組み合わせたトータルソリューションの展開を目指す考え。2023年度内には、クラウド型ゼロトラストサービス「Soliton OneGate」の顔認証対応版をリリースする予定とした。さらに、顔画像情報をオフィスや教育現場における共通基盤としたサービスの検討もはじめている。

 また、トータルソリューションの展開に加え、両社の販売・サービス網を活用し、本人確認のさらなる厳格化や運用性の向上が求められる市場ニーズに対して応えていくとした。

 両社では、顔認証を活用したPCログオンの市場規模は2025年に42億円まで成長すると見込んでおり、双方のチャネルを活用しながら共創を進めることで、PCログオンを中心とした認証ソリューションとして、2025年に販売25億円の事業を目指すとしている。