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パナソニック、道頓堀商店会で顔認証・AR技術を用いた実証実験を実施

 パナソニック株式会社とパナソニック システムソリューションズジャパン株式会社は6日、非接触・顔認証技術とAR技術を活用した実証実験を、大阪市の道頓堀商店会で実施すると発表した。実証実験を兼ねた期間限定イベント「スマイルスタンプラリー」として開催する。期間は12月7日~26日。

 今回の実証実験では、コロナ禍における地域経済の落ち込み、売上げ減少などの課題に対する地域振興策として、顔認証を活用した非接触サービスによる安心・安全の提供や、ARでのガイダンスによる興味喚起、回遊促進に取り組む。

 そのために両社は、「飲食」「物販」「エンタメ・伝統芸能」「アクティビティ・体験」という4つのジャンルにおいて実証実験に参加する、道頓堀商店街の合計17店舗(顔認証決済は12店舗)に対して、スマートフォンアプリを提供。このアプリを利用してもらうことにより、道頓堀商店街への興味喚起や回遊促進を図るという。

 実証実験に参加するには、ポスターやポータルサイトなどのQRコードを個人のスマートフォンで読み込んで実証アプリへアクセスし、メールアドレス、簡単な個人属性、顔画像、クレジットカード情報などを登録する必要がある。

 登録完了後は、顔認証ログインにより、道頓堀商店街を写真で再現した「バーチャル商店街」、イベントの様子を見られる「みんなの投稿」の両機能が利用可能。道頓堀商店街へ来訪した際には、これに加えて、店舗での顔認証決済・スタンプラリーと、商店街の中でGPSによる位置情報を活用し、ARでの参加店舗・スポットまでのナビゲーションやガイダンスを提供する「ARフォトウォーク」が利用可能になる。

バーチャル商店街
顔認証決済・スタンプラリー

 また実証実験を通じ、来訪者の属性とアプリの利用履歴、顔認証決済やスタンプラリーの履歴を分析し、来訪者の「旅マエ」での興味・関心、「旅ナカ」の行動、「旅アト」の情報発信などの行動傾向を把握して、マーケティング施策の立案など、商店街活性化への貢献に対する有用性を検証するとした。