マイナンバー対応のパナソニック製顔認証付きカードリーダー、全国の医療機関や薬局に約7万台採用

　パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社（以下、パナソニック）は18日、10月20日より始まるオンライン資格確認の本格運用に向け、マイナンバーカードを読み取って本人確認を行う、パナソニックの「顔認証付きカードリーダー（マイナンバーカード対応）」が、全国の医療機関（病院・医療診療所・歯科診療所）や薬局において約7万台採用されたと発表した。

　オンライン資格確認とは、全国民の資格履歴を一元的に管理し、患者のマイナンバーカードのICチップ、または健康保険証の記号番号等をもとに、加入している医療保険の最新の資格情報を、オンラインで確認できるようになる仕組みのこと。

　これまで患者は、過去に処方された薬や特定健診等の情報を、医師や薬剤師に正確に伝えることは困難だったが、オンライン資格認証の本格運用が開始されると、患者の同意取得後に、健診データや薬剤データの閲覧が医療機関・薬局においても可能となる。具体的には、システムを導入した医療機関・薬局の医師や薬剤師は、同意を得た患者の特定健診（40～74歳までを対象とした、生活習慣病予防等のための健診）や薬剤情報（医療機関を受診し薬局で受け取った薬の情報）を閲覧できるようになるという。

　これにより、口頭で説明する必要なく、医師や薬剤師に対して正確な情報提供が可能になり、患者一人一人のデータを考慮したうえで診察・薬の処方をしてもらえるため、より適切な医療が受けられるようになるとのこと。

　また10月中には、患者自身もマイナポータルにて、特定健診情報や薬剤情報を閲覧可能になる。こうして、国民一人一人が自身の保健医療情報を把握し、必要な時に閲覧可能となることで、データをもとにした有効な健康管理を行えるとした。

　なお、パナソニックの「顔認証付きカードリーダー（マイナンバーカード対応）」は、多数の大手薬局チェーンにも採用されており、全国のさまざまな場所で順次利用可能になるとのことだ。