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キヤノンMJ、「EDI-Masterシリーズ」にインターネットEDI対応エンタープライズモデルを拡充

10月には製品ラインアップを刷新

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は2日、「EDI-Masterシリーズ」のラインアップを2021年10月に刷新すると発表した。また、インターネットEDI対応のエンタープライズモデル「EDI-Master B2B Enterprise」を7月20日に販売開始する。

 キヤノンITSでは、固定電話のIP網移行に伴い、EDI標準化を推進する各業界団体は、2022年末までに従来型EDIからインターネットEDIへの移行完了を推奨しているが、EDIは業界ごとにプロトコルやフォーマットが規定されているため、企業が規模や用途に合う製品を見つけるのは容易ではないと説明。また、大手企業は大規模なEDIシステムを構築しており、信頼性と安定性を重視した統合ソリューションを必要する一方、中堅・中小企業はコストを抑えるために必要な機能を取捨選択することが求められるなど、自社に合う製品を正しく選定することが重要だとしている。

 こうした市場背景や課題を受け、インターネットEDI移行の多様なニーズに迅速に対応できるよう、キヤノンITSではEDI-Masterシリーズのラインアップを刷新すると説明。新しいラインアップでは、製品体系を規模と機能の観点で分類・整理し、取引量や用途に合う製品を直感的に選択できるとしている。

新ラインアップ概要(2021年10月より)

 新ラインアップでは、通信ソフトウェア「EDI-Master B2B Gateway」を、「EDI-Master B2B Standard」と名称を変更し、インターネットEDI対応プロトコルの一部価格を下げるなど、価格体系の見直しを行う。

 SSL/TLS中継サーバー「EDI-Master B2B TLS Accelerator」は「EDI-Master B2B for TLS」に名称を変更。「EDI-Master DEX」シリーズも名称を「EDI-Master B2B」シリーズに統合する。

「EDI-Master B2B Enterprise」の概要図

 また、ラインアップ刷新の発表に加えて、製造・流通・金融の大手企業のインターネット対応として、エンタープライズモデルのEDI-Master B2B Enterpriseを販売する。

 大手企業向けには、大規模業務に耐えうるエンタープライズモデルとして、EDIに必要な全ての機能を備えた統合型製品を提供し、中堅・中小企業向けには、中規模サーバー製品からクライアント製品まで、幅広くラインアップを揃えて市場の要求に応えるとしている。

 EDI-Master B2B Enterpriseの価格は700万円(税別)から。