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キヤノンITS、EDI運用管理ソフト「EDI-Master JS Standard」新版を販売開始

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は25日、ebMSv3手順に対応し、メール認証機能を強化したEDI運用管理ソフトウェア「EDI-Master JS Standard」の新バージョンを販売開始した。

 固定電話網を使った従来型EDIを利用している多くの企業は、2024年のINSネット(ディジタル通信モード)提供終了に伴い、インターネットEDIへの移行が求められる。移行過渡期には、従来型EDIとインターネットEDIを併用したシステム運用が必要となり、業務アプリケーションを含めたEDIシステムのジョブスケジューリングが重要となる。

 EDI-Master JS Standardは、EDI-Masterシリーズ製品や、ユーザーが指定する任意の業務アプリケーションを起動制御できるEDI運用管理ソフトウェア。スケジューラー、ファイル連携、ジョブフロー制御、イベントログ監視、メール通知といった機能を用いて、EDIシステム運用を効率化できる。

 EDI-Master JS Standardの新バージョン(V5.2)では、従来から対応していた「EDI-Master B2B Gateway」やEDI-Masterシリーズのトランスレーターに加え、電子機器業界のインターネットEDI方式として採用されている、ebMSv3手順の通信ソフトウェア製品「EDI-Master B2B for ebMSv3-Client」に対応した。

 また、メール認証機能を強化し、SSL/TLS中継ソフトウェア「EDI-Master B2B TLS-Accelerator」と組み合わせることにより、企業で利用されているMicrosoft 365(旧Office 365)などの外部メールサーバーを利用することが可能になった。これにより、電子機器業界の企業との受発注やメール通知など、顧客のニーズやシステム環境に合わせて利用できるようになった。

 EDI-Master JS Standardの価格は24万円(税別)。キヤノンITSでは、EDI-Masterシリーズを中核とするEDIソリューション事業で、2025年までに年間売上高25億円を目指す。