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キヤノンITSのEDIサーバー「EDI-Master B2B Gateway」、流通業界・医薬品業界で採用が広がるAS2手順に対応

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は19日、AS2手順に対応したマルチプロトコルEDIサーバー「EDI-Master B2B Gateway」の新版「同 Ver1.4」を、同日より販売開始すると発表した。

 キヤノンITSでは、小規模クライアント用途から大規模のサーバー用途まで対応可能なEDIソフトウェア製品群「EDI-Masterシリーズ」を提供している。今回新版が発表されたEDI-Master B2B Gatewayは、その1ラインアップに位置付けられるEDIサーバーで、企業間EDIで多く利用されている複数のEDIプロトコルを1システムに統合し、取引先の拡大や既存EDIシステムの拡張に柔軟に対応できるという。

 このEDIシステム関連では、ISDNのディジタル通信モードを利用しているケースが多く、2024年の同モード提供終了に伴って必要となるインターネットEDIへの対応に向けて、各業界では標準プロトコルの規定・検討作業が進んできた。流通業界・医薬品業界では、インターネットEDI対応プロトコルとしてAS2手順も選択肢のひとつとなっているが、移行の過渡期では、従来型のレガシー手順と新たなインターネット手順のいずれにも対応する必要があり、両手順に対応した統合EDIシステムの導入が、システム運用負荷軽減の観点で重要になるとのこと。

 そこで今回の新版では、AS2手順によるインターネットEDI通信を新たにサポート。すでに対応しているJX手順、ebMSv2手順などのインターネットEDIプロトコル、JCA手順、全銀手順、全銀TCP/IP手順といったレガシーEDIプロトコル(Linux版は全銀TCP/IP手順のみ)、FTP/SFTP、メールEDI(POP3/SMTP)を含め、流通・医薬品業界向けEDI標準対応の製品をフルラインアップで提供するとした。

 導入にあたっては、各EDIプロトコルや回線数などの機能をオプション化しているため、スモールスタートが可能。また、シンプルなユーザーインターフェイスを持ち、豊富な接続実績や他社ベンダーとの接続試験で培われた高い接続性があるため、スモールシステムからミッションクリティカルな大規模システムまで、広く対応できるとのことだ。