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キヤノンITS、ファームバンキングにおける従来型EDIの早期切り替えを支援する「EDI-Master Cloud for AnserDATAPORT接続サービス」を提供

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は8日、EDIソリューション「EDI-Master」において、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(以下、NTTデータ)が提供する金融機関向けファイル伝送サービス「AnserDATAPORT」と接続する新サービス「EDI-Master Cloud for AnserDATAPORT接続サービス」を5月15日に提供開始すると発表した。

 AnserDATAPORTは、「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)」に準拠したファイル伝送サービスで、閉域ネットワークサービスの「Connecure」を利用することで、企業が銀行ごとに個別のネットワークを引くことなく、データ交換が可能なサービス。閉域ネットワークならではの安全性や、広域IP網対応の手軽さから多数の金融機関・団体で従来型EDI方式の後継として採用されており、ファームバンキングを利用する一般企業においても、接続先銀行の切り替え方針に合わせてAnserDATAPORTへの移行が検討されているという。

 こうした状況を踏まえ、キヤノンITSでは、ファームバンキングにおける従来型EDIの早期切り替えを支援する、EDI-Master Cloud for AnserDATAPORT接続サービスを提供する。

EDI-Master Cloud for AnserDATAPORT“接続サービスの概要図

 EDI-Master Cloud for AnserDATAPORT接続サービスは、企業が個別にConnecure回線を敷設することなくAnserDATAPORTへの接続ができるサービス。クラウドネイティブなEDIサービス「EDI-Master Cloud」の契約企業との間をインターネット回線によりSFTP接続し、EDI-Master CloudとAnserDATAPORTとの間は、キヤノンITSが用意した開通済みのConnecure回線を利用することで、銀行とのセキュアなデータ交換を早期に実現する。

 Connecure回線は、EDI-Master Cloudを利用している顧客と共用で利用するため、個別に回線を敷設するよりも安価に利用が可能。Connecure回線の敷設・運用はキヤノンITSが行うため、AnserDATAPORTの利用における顧客の運用負荷も軽減する。

 EDI-Master Cloud for AnserDATAPORT接続サービスの価格は月額10万円(税別)。別途、EDI-Master Cloudの契約が必要。

 キヤノンITSは、EDI-Masterシリーズを中核とするEDIソリューション事業で、2025年までに年間売上高35億円を目指すとしている。