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キヤノンITSとNTTデータが協業、両社製品の連携で企業間EDIの安全性強化を支援

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は27日、株式会社NTTデータと、企業間EDIの安全性を強化するための協業を開始したと発表した。閉域網を利用したセキュアなデータ交換の仕組みを提供し、より安全で効率的な企業間EDIを実現するという。

 キヤノンITSでは、企業間の電子データ交換を支援するソフトウェアシリーズとして、「EDI-Masterシリーズ」を提供している。一方でNTTデータは、厳密なデータ管理が求められる金融機関向けのファイル伝送サービス「AnserDATAPORT」を、企業間でも利用できるように拡張し、企業間通信サービス「AnserDATAPORT+C」として提供している。

 今回の協業では、こうした両社の製品・サービスを組み合わせることにより、従来のインターネットEDIに加えて、企業間のデータ交換を閉域網で実現できるようにする。

 なお、「AnserDATAPORT+C」を利用する企業には親子関係が存在し、親企業が「AnserDATAPORT+C」を利用して子企業へサービスを提供することで、親子間でのセキュアな企業間通信が可能になるという。そこで今回、キヤノンITSは、「AnserDATAPORT+C」利用企業(親)と、その接続先となる企業(子)向けに、「EDI-Masterシリーズ」を用いたEDIソリューションを提供するとした。

 まず親企業向けには、「EDI-Master」による安定した通信環境を実現するとともに、EDIシステムの構築から導入/運用支援に至るまでの、EDIシステム全般のサポートを提供する。また子企業向けには、クラウドEDIサービスである「EDI-Master Cloud」を利用することで、専用回線を自社で用意することなく「AnserDATAPORT+C」に接続できるように支援し、子企業のEDIシステム導入に関するハードルを引き下げるとのこと。

EDI-Masterシリーズ(EDI-Master/EDI-Master Cloud)とAnserDATAPORT+Cの連携概要図