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キヤノンITS、JX手順対応のEDI製品「EDI-Master B2B for JX-Client」新バージョン

インテックと連携し電子証明書の簡単な運用を実現

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は24日、株式会社インテックが提供する電子証明書を自動取得・更新する機能を追加したJX手順対応のEDI製品「EDI-Master B2B for JX-Client」の新バージョンの販売を開始した。

 2024年のINSネットデジタル通信モード提供終了に伴い、電話回線を使った従来型EDIを利用している企業は、インターネットEDIへの移行が必要となる。

 流通業界のインターネットEDI標準として普及が進む流通BMS(Business Message Standards)では、通信手順の1つとしてJX手順が採用されている。JX手順は、移行の容易性やクライアント側のシステム投資が少なく済むといったメリットにより、流通業界以外のさまざまな業界にも広がりを見せている。

 一方、JX手順ではセキュリティ対策としてSSL/TLS暗号方式を採用しており、クライアント・サーバー双方の認証のために電子証明書を用いる必要があるため、電子証明書の選定やEDIソフトウェアへの導入作業、1~3年サイクルでの更新手続きなど、運用管理を煩雑化する原因になっているという。

 こうした課題を解決するため、EDI-Master B2B for JX-Clientの新バージョンでは、製品とインテックの電子証明書「EINS/PKI for EDI」を組み合わせて提供。証明書の新規取得申請、ダウンロード、EDI-Master B2B for JX-Clientへの証明書登録、更新といった証明書管理の自動化を可能にした。ユーザーの運用管理負担を軽減し、EDI製品と電子証明書の購入窓口も一本化できるため、簡単・安全にインターネットEDIへの対応が実現できるとしている。

 EDI-Master B2B for JX-Clientの価格(税別)は、クライアント証明書付きが13万5000円、クライアント証明書なしが12万円。キヤノンITSでは、EDI-Master B2B for JX-Clientを流通業界のほか金融業界や医療・医薬業界にも販売し、EDI-Masterシリーズを中核とするEDIソリューション事業で、2025年までに年間売上高25億円を目指す。