ニュース

セキュリティ運用ソフト「LogStare Collector 2.0」、アプリケーションやミドルウェアも一元管理するメトリクス監視に対応

 株式会社LogStareは1日、セキュリティ運用ソフトウェア「LogStare Collector」において、アプリケーションやミドルウェアも一元管理するメトリクス監視に対応した新版「LogStare Collector 2.0」を提供すると発表した。

 従来のLogStare Collectorは、ファイアウォールをはじめとしたネットワーク機器やサーバーなど、企業のITインフラの稼働状況を可視化し、障害監視やログ分析を行う統合運用管理ツールとして提供されてきた。

 今回の新版では、まず、アプリケーションごとにパフォーマンスを監視するメトリクス監視に対応したことで、ハードウェアのリソースを監視する従来のネットワーク監視ツールに対して、統合運用管理ツールとして活用の幅が広がったとのこと。

 クラウドやHCI(ハイパーコンバージドインフラ)のような仮想環境において、エージェントレスでありながら正確性の高い性能監視を実現するとともに、複数ベンダーの製品・サービスを一元的に管理し、ひとつの画面ですべての製品のステータスを一覧できるという。

 また、情報の収集先をソフトウェアやミドルウェアに向けることで、ERPなどの企業の基幹システム、ビッグデータに利用される並列分散処理基盤などの監視が可能となり、アプリケーションレベルでの不具合の早期発見やボトルネック分析、不正アクセスの予兆検知を実現できるとしている。

REST APIにて監視対象よりJSON形式のメトリクスを取得
収集したメトリクスはダッシュボードで可視化

 もうひとつ大きな改善点として、リアルタイム監視モニターにおける背景画像として、都道府県別の地図表示に対応した。従来は日本地図のみ表示できたが、より詳細な地図を背景画像として設定できるように改善され、地図上の任意の地点に監視対象機器のアイコンを配置して、そのステータスを表示できるようになった。これにより、障害発生時に、どの地区のどの機器にどのような不具合が出ているか、リアルタイム監視モニター上で、より直感的に把握を行えるようになる。

各地に点在するネットワーク機器のステータスを直感的に把握

 このほか、ユーザーインターフェイスの改良、アラートメール通知機能の改良といった利便性の向上も行われているとのこと。

 LogStare Collector 2.0の価格は29万8000円(税別)から。従来のLogStare Collectorからのバージョンアップは無料となっている。

 なおLogStare Collectorは、従来、セキュアヴェイルが販売してきたが、8月20日に子会社の株式会社LogStareが設立され、LogStare製品群を含めた各種セキュリティ運用基盤の開発・販売事業が新会社に移管されているとのことだ。