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NTT東日本、ローカル5Gの検証環境「ローカル5Gオープンラボ」をリニューアル

 東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)は30日、国立大学法人東京大学(以下 東京大学)とともに設立した、日本で初めての産学共同のローカル5G検証環境「ローカル5Gオープンラボ」のリニューアルを行ったと発表した。

 NTT東日本では、地域の企業や自治体などが個別に利用できる5Gネットワーク「ローカル5G」の社会実装のため、ローカル5Gオープンラボを設立し、パートナーとのユースケースの共創に取り組んでいる。今回、より多様な検証への対応や、パートナーが快適に利用できる環境を目指してリニューアルを行った。

 ローカル5Gオープンラボのうち、NTT中央研修センタでは、検証ルームとして、機器の持ち込みが可能な約100平方メートルのクローズな検証スペースを提供する。提供内容は、ローカル5G NSA(28.2GHz~28.3GHz)、ローカル5G対応端末(CPE)、シールドボックス(電波暗箱)。

 また、オープンスペースとして、集中して作業できる個別ブースに加え、コワーキングスペースやソリューション展示スペースを提供。カンファレンスルームとして、検証後の打ち合わせや、商談などが行えるスペースを提供する。このほか、AIやIoT技術の社会実装に向けた、NTT東日本の共同実証環境「スマートイノベーションラボ」との連携にも対応する。

 NTT東日本では、今回のリニューアルに伴い、ローカル5Gオープンラボを活用した共同実証を行うパートナーをさらに幅広く募集する。また、今後はさらに多くのパートナーとの共創活動を促進するため、ローカル5Gシステムのラインアップ拡大(マルチベンダー化、他周波数への対応)や、圃場など一次産業用途に対応する屋外検証環境を提供し、ローカル5Gを活用した一層のイノベーションの創出に取り組むとしている。

オープンスペース
検証ルーム
カンファレンスルーム