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パナソニック、ローカル5G実験試験局免許を取得、自社拠点でSAシステムの実証実験を開始

 パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社(以下、パナソニック)は18日、1月13日に総務省関東総合通信局よりSub6帯域(4.6GHz~4.9GHz)を活用したローカル5G SA(スタンドアローン)システムの実験試験局免許を取得し、自社拠点でローカル5Gの実証実験を開始すると発表した。

 今回、パナソニックが実験試験局免許を取得したローカル5GのSAシステムは、パナソニック佐江戸事業場内に開設したローカル5Gラボ(仮称)内に環境を構築。同システムにおいて、アプリケーション実証およびデモンストレーションを行い、自社技術の向上とともに、顧客およびパートナー企業がローカル5Gの有用性を体感できるフィールドとして利用する。

 ローカル5Gの性能検証およびアプリケーション実証としては、ローカル5Gのカバーエリアの評価および高速大容量性能の検証を行い、ワイヤレスで4K、8Kといった高精細映像伝送を生かした遠隔での監視や点検などのアプリケーション実証を行う。また、4K、8Kカメラで点検画像のリアルタイム伝送と合わせて、ロボットなどの新しいデバイスを活用した遠隔制御における通信遅延や接続制御の検証を行い、現場作業の大幅な効率化などのアプリケーション実証およびデモンストレーションを行う。

 また、パナソニック佐江戸事業場南地区に設置するローカル5Gシステムでは、1つのコアで基地局を3カ所設置。複数基地局による電波干渉検証を行うことで、工場などの現場での実運用に沿った形で実験を行いながら、電波伝搬の知見を深めていく。

 パナソニックでは、ローカル5Gの取り組みも充実させていくことで、さまざまな業界の顧客に対してLTE/5G双方の自営網としての活用を目指していくと説明。実証実験で得た知見を生かして、今後は実用化に向けて商用の免許も取得していくとしている。