ニュース

ヤマハ、Wi-Fi 5対応アクセスポイント「WLX212」「WLX313」を値下げ 企業の設備投資の促進を支援

 ヤマハ株式会社は1日、IEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)に対応した無線LANアクセスポイント2機種の価格を改定した。改定後の価格は、エントリークラスの「WLX212」が3万2780円(税込、以下同じ)、ミドルクラスの「WLX313」が5万600円で、それぞれ値下げが行われている。

WLX212
WLX313

 WLX212は、エントリー向けながらも、従来製品と比べて管理機能やセキュリティを強化したアクセスポイントで、2020年4月に発表された。無線LAN規格はIEEE 802.11a/b/g/n/acに対応し、5GHz帯では最大867Mbps(2×2)、2.4GHz帯では最大400Mbps(2×2)の無線通信を同時に行える。

 また従来は上位モデルのみに採用されていた、周辺アクセスポイントの無線状態を検出してグラフィカルに確認できる「無線LAN見える化ツール」も備えており、トラブルの迅速な発見と解決を支援できるとのこと。

 さらに単体での管理に加えて、同社のクラウド型ネットワーク統合管理サービス「Yamaha Network Organizer(YNO)」による統合管理に対応しているので、複数拠点の無線LAN環境を一括管理可能だ。

 なおヤマハでは現在、最新世代のアクセスポイントに、オンプレミスでの一括管理を簡単にする「クラスター管理」機能を導入しているが、WLX212はクラスター管理に対応した最初のモデルであり、「WLX413」などクラスター管理に対応するほかの機種と混在利用する場合でも、容易に管理を行える。

 今回は価格の見直しを行い、4万8400円から3万2780円に値下げとなった。

 一方のWLX313は、2018年4月に発表されたミドルクラスのアクセスポイント。無線LAN規格はIEEE 802.11a/b/g/n/acをサポートするが、2.4GHz帯(最大400Mbps)×1、5GHz帯(最大867Mbps)×2のトライバンドに対応しており、各バンド最大50台、合計150台の端末を同時に接続することができる。

 こちらも今回、価格の見直しを行い、8万4700円から5万600円に値下げとなった。

 ヤマハでは今回の値下げの理由について、「業務用途では、安定性とコスト面、そして無線端末の対応状況からWi-Fi 5の需要もまだまだ根強い状況であり、今回、価格を改定することで、企業の無線ネットワーク設備投資の促進を支援する狙いがある」と説明している。