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NTTデータGSL、SAP S/4HANAへの移行支援サービスを体系化 アセスメントから移行作業までをトータルに提供
2020年1月15日 13:02
株式会社NTTデータ グローバルソリューションズ(以下、NTTデータGSL)は、SAP S/4HANAへの移行支援サービス「i-KOU!(イコウ)」を1月15日より提供開始すると発表した。すでに実績のあるSAP S/4HANAへの移行サービスを整理してメニュー化することによって、よりわかりやすい体系でサービスを提供するという。
「i-KOU!」は、基幹システムのSAP S/4HANAへの移行を検討するユーザー企業を支援するサービス。既存システムのアセスメントおよびPoC(概念実証)を実施し、移行方法やリスクを見極めて、SAP S/4HANAへ円滑に移行することを支援するとした。
サービスは、既存SAP ERPシステムの「アセスメント&PoC」と、SAP S/4HANAへの「移行実施」の大きく2つのフェーズに分かれており、ユーザー企業が利用するサービスを選択できる点も特長。前者では、特に移行時の課題となりやすい「アドオン機能診断」、SAP S/4HANAの機能評価を行う「標準機能診断」、および実際に移行作業を行いインフラ環境の評価を行う「事前検証環境構築(PoC)」の各メニューを提供しており、個別あるいは組み合わせて利用できるようにしている。
価格(税別)は、「アドオン機能診断」が250万円から、「標準機能診断」が150万円から、「事前検証環境構築」が500万円から。またセットでの割引価格も設定され、「アドオン機能診断」と「標準機能診断」は350万円から、3つすべてを利用する場合は800万円からとなる。
一方で、SAP S/4HANAへの移行作業については、従来のSAP ERPとSAP S/4HANAでは機能や内部のデータ構造が異なるため、単純な移行が難しいという側面があるという。しかしNTTデータGSLでは、新規にSAP S/4HANA環境を構築する「Greenfield」、技術的な移行を行う「Brownfield」に加え、SNP社のツールを使用した「BLUEFIELD」などの移行方式に対応。アセスメント&PoCを通じて得られた分析結果をもとに、ユーザー企業の要件や環境に応じた移行方法を提案するとのことだ。
なお、同社では、現在SAP ERPを利用しているユーザー企業を対象に「i-KOU!」を展開する考えで、「アセスメント&PoC」サービスについて、年間20件の受注を見込んでいる。