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NTTデータGSL、AIを活用したERPの周辺アプリケーション開発サービス「aidoneo」

 株式会社NTTデータ グローバルソリューションズ(以下、NTTデータGSL)は16日、SAPなどの機械学習プラットフォームを活用したAI業務改善サービス「aidoneo(アイドネオ)」を提供開始すると発表した。

 NTTデータGSLでは、SAPのERPソリューションをさらに活用されることを目的に、SAPの機械学習アプリケーション/プラットフォームをはじめとしたマルチクラウドサービスを活用するプロジェクトを創設した。同プロジェクトは、デザインシンキングやPoC、アプリケーション開発を行っているが、この中で、AIを活用したERPの周辺アプリケーション開発サービスとして「aidoneo」を新たに提供するという。

 すでに株式会社リクルートホールディングスでの採用が決定しており、3月より利用開始されているとのこと。同社とNTTデータGSLでは、2019年11月にデザインシンキングのワークショップを実施して、協働で開発・実証実験を進め、SAP Concurと連携するAIを活用した経費申請の支援システムを構築している。

 これは、経費申請を円滑に行うためのサービスで、Google CloudのVision APIによるOCRを利用した独自の予測・分類エンジンを搭載させ、領収書の社内規定順守を事前に確認することで、円滑で確実な経費申請を実現しているとのこと。

 また、この組み合わせにより「e-文書法」への円滑な対応も実現。領収書内文字OCR読み取りや領収書四隅判定などを実現するとともに、今後は各種スケジューラAPI連携などを拡張し、社員の事務処理の速度向上を支援するとしている。

 さらにNTTデータGSLでは、サービスのひとつとして、出張者支援のサービス開発も検討している。同サービスでは、移動時間や場所通知、移動先経路ガイド、飲食やイベントのレコメンデーションなどを可能にするほか、各種スケジューラAPI連携や経費精算システム連携を行うことにより、出張者が容易に、スマートフォンから出張時や出張後の処理を完結できるようにするとのことだ。

 NTTデータGSLでは、ユーザーとなる企業のニーズに合わせたサービスを開発し、2020年度に10件の受注を目指す。