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ServiceNowへ閉域網経由で接続可能に、NTTが「ServiceNow Secured over VPN」を提供
2019年11月25日 14:19
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は25日、米ServiceNowが提供するSaaS型サービスマネジメントツール「ServiceNow」と企業のICT環境とを閉域で接続するサービス「ServiceNow Secured over VPN」を発表した。トータルマネージドICTサービス「Global Management One」の1メニューとして、同日より提供を開始する。
「ServiceNow」は、ビジネスプロセスをワークフローとして可視化、編集できる点や、広範な業務に適用できる柔軟性などが特徴のSaaS型サービスマネジメントツール。デジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するツールとして世界中の企業で採用が進んでいるが、それに伴って、データのやり取りをセキュアに行いたいというニーズも高まっており、今回はこうした要望に応える形でServiceNow Secured over VPNをサービス化したという。
このサービスでは、ServiceNowへVPNで直接接続するため、インターネットを経由せず、セキュアな閉域網で「ServiceNow」を利用可能。このため、セキュリティポリシー上、インターネット経由ではクラウドサービスを利用できない環境の企業などでも、「ServiceNow」を利用できるようになる。
VPN回線には、NTT Comの企業向けVPNサービス「Arcstar Universal One(L3)」を利用しており、同社では、インターネット経由の接続に比べてセキュアで安定した環境で「ServiceNow」を利用できるとアピールしている。VPN接続区間における最大帯域幅は、ユーザー企業の希望に応じて100Mbps/500Mbps/1Gbpsの3種類から選択可能だ。
さらに、「ServiceNow」のサブスクリプション契約とVPN接続をセットにして提供するメニューとなっており、セキュアな利用環境をワンストップで導入できる点も特徴。ただし、すでに「ServiceNow」を利用中の企業にはVPN接続機能のみを提供可能とした。
加えてNTT Comでは、「ServiceNow」およびVPN接続機器の両方について、東日本地域のデータセンターと西日本地域のデータセンターに同等の設備を持つため、高い可用性を発揮できるとアピール。広域災害などにより東日本地域の設備が故障した場合でも、西日本データセンターへ速やかに自動で切り替えるため、万一の事態でもユーザー企業はサービスを利用継続できるとしている。
1年契約時の参考価格(税別)は、「ServiceNow」サブスクリプション契約とVPN接続をセットで提供する場合で月額20万円から、VPN接続のみの場合で月額90万円(個別対応料金を含む)。
なおNTT Comでは、ServiceNow Secured over VPNを、「Smart Data Platform」との連携によってデータ利活用を実現するアプリケーション群「Apps on SDPF」の1サービスとして位置付けている。