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NTTデータ、ServiceNowに関する専門事業組織を設置

 株式会社NTTデータは14日、SaaS型のITサービス管理ツール「ServiceNow」に関する専門事業組織「ServiceNowビジネス推進室」を、2021年1月1日に設置すると発表した。

 NTTデータでは、近年ではServiceNowのビジネス領域はIT管理から従業員管理や顧客管理へと拡大しており、業務領域においてもServiceNowが活用される事例が出てきていると説明。こうした状況を受け、NTTデータでは運用集約ワーキンググループを立ち上げ、ServiceNowを活用したITSM(IT Service Management)領域のコスト削減や高度化を図っており、今回、社会の変化に伴う顧客の事業変革に対してよりスピーディーに対応するため、ServiceNowビジネス推進室の設置を決定したという。

 ServiceNowビジネス推進室は、主にIT運用管理へのServiceNow導入を中心に活動してきた技術者と、業界特化型のコンサルタント150人をワンチームとして、ServiceNow関連ビジネスをリードする専門部隊となる。ServiceNowのデジタル技術に、NTTデータが培った業務知識とIT運用経験、ServiceNowの導入実績・ノウハウを掛け合わせることで先進的なオファリング、ソリューションの展開を目指す。

 また、変化し続ける顧客のビジネス環境に合わせ、スピーディーにシステム環境を整えていくためには、各業界に特化した領域においてもデジタルソリューションを最大限に活用していくことが求められるとして、NTTデータの業務知識やITシステムの構築、運用経験と、ServiceNowのデジタル技術を掛け合わせることで、業界固有の課題、環境に応じたサービスを整備して提供する。

 NTTデータのITインフラマネージドサービスにおいてもServiceNowを採用しており、多数のシステムを一元的に運用管理するための実行基盤として活用している。また、コロナ禍での運用で重要となる安全衛生管理や監視関連のアプリケーションパッケージを開発し、案件への適用を開始するなど、今後3年以内に社内100案件に対しサービスマネジメントソリューションとして適用することを目指すとともに、機能拡充を図っているという。

 また、NTTデータは、2020年10月にServiceNowの専業コンサルティング企業であるAcorioを買収しており、Acorioのコンサルティングや人財育成の知見を日本国内ビジネスにも展開していく。

 NTTデータでは、ServiceNowに関するソリューション展開と価値創出を行い、2025年までに売り上げを500億円規模に拡大することを目指す。