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NTTデータ、ServiceNowをベースとしたサービスマネジメントソリューションを社内展開

100を超えるシステム運用現場が対象

 株式会社NTTデータは5日、ニューノーマル時代におけるシステム運用の在り方を定義するとともに、100を超える自社のシステム運用現場に対して、デジタルプラットフォームで「ServiceNow」をベースとしたサービスマネジメントソリューションの適用を開始したと発表した。

 NTTデータが社内で運用中のシステムを対象に独自調査を行ったところ、コロナ禍において、1)個別の運用業務が多く集約化が難しい、2)顧客の要望に応じたシステム個別の作りこみが必要なため、運用業務の自動化が進展しない、3)運用拠点や体制が分散化していることにより作業効率が低下する、といった大きく3つのシステム運用上の課題が顕在化していたという。

 そして、こうした課題を考慮し、運用に開発も加えてニューノーマル時代において必要となる6つの要素「耐パンデミックオフィス」「バーチャルコラボレーション空間」「クリティカル業務のセンタ集約」「リモートプロセスマネジメント」「業務のフルオートメーション」「快適でセキュアなリモートアクセス」を定義した。

 中でもコロナ禍での運用では、「セキュアなリモートアクセス」「オートメーション」「業務の集約化」の3要素を重要なものとしてとらえ、それらの要素を兼ね備えた、ServiceNowをベースとしたサービスマネジメントソリューションを、社内の重要システムに対応して展開開始している。

 このソリューションでは、さまざまな業務分野に共通する「標準サービスメニュー」を定義し、個別の運用業務の作りこみを排除。各「標準サービスメニュー」に対して、UI/UX、業務プロセス、自動実行モジュールをセットにした「アプリケーションパッケージ」という単位で、動作可能なアプリケーションを提供する。

 「アプリケーションパッケージ」の実行基盤としてはServiceNowを全面的に採用。また案件の特性上、よりセキュアに利用したい場合は、ServiceNowとICT環境とを閉域で接続する環境(ServiceNow Secured over VPN)を提供するとのこと。

ServiceNowを活用したサービスマネジメントソリューションのイメージ

 このソリューションを適用することによって、プロセスとプラットフォームが標準化され、システム個別の煩雑な運用業務から開放されるため、個々の運用業務における負荷が軽減される点がメリット。また、システムを越えた要員リソースの共有が可能となるため、コア業務へのリソースシフトを行え、ビジネスの加速が期待できるとしている。

 この取り組みでは、ServiceNowをベースとしたサービスマネジメントソリューションを、3年以内に社内の100システムへの適用を目指すとともに、さらなる機能拡充を図っていく考えだ。