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FRONTEO、AI技術で文書レビューの効率を向上させるレビューツール「KIBIT Automator」

 株式会社FRONTEOは15日、電子証拠開示手続きでの電子文書レビュー作業に特化したソフトウェア「KIBIT Automator」を発表した。FRONTEOの文書レビューソフトウェア「Lit i View」と、Relativity社のレビューツールのプラグインとして提供される。

 KIBIT Automatorは、米国民事訴訟の公判手続きで必要となる証拠開示(ディスカバリ)の中でも、特に、電子証拠開示(eディスカバリ)における文書レビュー作業に特化した支援ソフトウェアで、AI技術を利用し、効率の向上、作業担当者の負荷軽減、費用削減などを実現するために開発されたという。

 文書レビューの工程において、最も多くの費用が発生するのがディスカバリプロセスとなっており、ディスカバリ費用全体の約70%を占めるとされている。KIBIT Automatorでは、、そうした工程を効率化し、費用を圧縮するために、レビュー担当者が確認すべき個所をハイライト表示したり、証拠としての関連性あり(relevant)/関連性なし(not relevant)の可能性をAIが提案したり、読む必要性のない文章を除外したりといった、レビューの効率向上に役立つ機能を実装した。

 こうした支援機能により、通常、目視で行われるレビュー作業では1時間あたり60件程度となっている処理速度を、150件にまで増やすことを目指すとしている。

 なお、従来の文書レビューでは人月ベースの料金モデルを採用しているため、費用を抑えるために、難易度の高いレビューについては品質を情報せざるを得ない場合もあったという。

 しかしKIBIT Automatorでは、レビューにかかる時間を短縮し、レビュー担当者のスキルや、長時間作業による疲労度に左右されないクオリティでのドキュメントレビューと、文書量に応じた課金モデルも実現しているので、料金の予測が立てやすくなるだけでなく、品質を犠牲にすることなく文書レビューの効率を向上させることが可能になるとアピールしている。