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TISがFRONTEOと協業、人工知能エンジン「KIBIT」を活用した業務支援ソリューションを共同展開

 TIS株式会社は21日、株式会社FRONTEOとパートナー契約を締結し、FRONTEOが独自開発した人工知能(AI)エンジン「KIBIT(キビット)」を活用したソリューションの展開、提供を共同で推進していくと発表した。

 KIBITは、少量の学習データから見つけたいデータを抽出するテキスト解析に強みを持つ人工知能エンジン。両社では、協業の第一弾として「製薬業界向けのソリューション」および「特許調査支援のソリューション」の提供を共同で行う。

 製薬業界向けには、TISの製薬業界向けソリューション「Medical Drive」をはじめとした製薬業界で培った業務ノウハウと、KIBITを活用した自然言語による業務の高度化を実現するソリューションを提供する。

 顧客の経験で培われた感覚や暗黙知を学んだ人工知能エンジンを備えたビジネスデータ分析支援システム「KIBIT Knowledge Probe」が、MR(医薬情報担当者)の日報や問い合わせ、口コミなど、コミュニケーションにおける膨大なテキストデータを分析し、製薬企業における円滑な情報伝達と新たなビジネス機会の創出、リスク回避を支援する。

 また、人工知能によるQ&Aシステム「KIBIT Find Answer」を活用して、自然文で入力された質問の特徴を学習し、製薬企業における各分野のエキスパートが過去に行った回答データから適切な内容を抽出して迅速に提示することで、問い合わせ対応の省力化に貢献する。

 特許調査支援ソリューションとしては、化学業界や製造業などに向け、特許調査を効率化する特許調査・分析システム「KIBIT Patent Explorer」を活用したソリューションを提供する。発明の新規性・進歩性を否定する根拠となる可能性がある特許文献を迅速に発見・抽出することで、無効資料調査を中心に、特許調査が必要となる多様なシーンで特許実務をサポートする。